メタ女〜府立メタトポロジー大学付属女子高校SP〜
スクリーンショット
総論
メタ女〜府立メタトポロジー大学付属女子高校SP〜は1996年にゲームブランド「ANJIN」から発売された、PC-98(MS-DOS、Windows3.0/3.1/95)向けのゲームソフトです。元々は市販されていたものですが製作者様のご厚意により現在フリーで入手する事が出来ます。
大分昔の作品なので現在の殆どのPCで普通にプレイする事は出来ませんが、エミュレータを使用する事でPC-98環境を再現してプレイする事が可能となっています。
何と言ってもハチャメチャな世界観なのが最大の特徴で、「女子高」で「学園もの」なのは確かなのですが、多くの人がそこから連想する世界の遥か斜め上をいっています。各部活同士が互いに敵対し、それぞれの言い分を武力で押し通そうとするそれは正に戦争そのものであり、どこまでも男臭く、殺伐とした戦いの日々がそこには広がっています。
典型的なSRPGですが、レベルアップの他にスキルシステムを採用しており、スキルを取得する事でその系統の技を覚えていくようになっています。覚えられるスキルも移動、攻撃、防御、魔法など多岐に渡っています。
BGMはメインテーマを中心にインパクトがあって非常に良いです。魅力的なチップチューンサウンドが耳に響きます。
SRPG好きはもちろん、一風変わったものが好きだという方にお勧めの作品です。
各論
一見バカゲーかと思いきや案外そうでもなく、しっかりとしたストーリー+システムなのがメタ女だと思います。久々にプレイしてみましたが、選択肢も色々あるし、取りたいスキルも沢山あって面白かったです。
非常に馬鹿馬鹿しい事を本人達は真剣に語っていたり、辞世の句も含め所々に散りばめられたギャグや、「一人何役やってるんだ」と突っ込まざるをえない棒読み声優に笑いが絶えません。知っている人ネタや、時代を感じさせるようなものも多いですが、それらを差し引いても面白いです。
元々は同人作品だったようで、当時は「府メ女」と呼ばれていたようです。作品全体から漂う、「荒削りだけど個性的で力強い感じ」は同人由来のものなのかもしれませんね。
ちなみに続編の「ツァイ -メタ女-」の方も無料で公開されていますが、巷では評価が真っ二つに別れています。何とも言い難い展開ですが、私個人的には一応有りだと思います。
PC-98時代末期に生まれ、陽の目を見ないまま埋もれてしまった不遇の作品という印象ですが、未だにメタ女を愛するファンは多いです。ぜひ多くの方にプレイしてもらいたい隠れた名作です。
ダウンロード
天文部南西支部 - メタ女 ダウンロード (ハードディスクイメージ、マニュアルの計2つ)
Neko Project II - Neko Project 21(PC-98エミュレータ) ダウンロード (お察し下さいの所のWindows)
関連リンク
- R-FORCE Entertainment (開発元) ※現在サポート終了
- 天文部南西支部 (公式公認の無償配布サイト、攻略情報あり)
- Azaleaのアニメ・ゲーム一人語り - メタ女プレイ日記:第1回
動作環境
n/a
製作者情報
ANJIN / R-FORCE software
補足、攻略情報など
PC-98向けに作られた作品なので、実機を所持していない限りエミュレータでのプレイを推奨します。PC-98エミュレータは複数ありますが、その中でも再現度の高い「Neko Project 21」をお勧めします。導入方法が少し複雑なのでダウンロードページの「NP21入手・使用までの流れ」の手順に従って下さい。
Neko Project 21(PC-98エミュレータ)では「F12」もしくは「マウス中(ホイール)クリック」でマウスの切り替えが出来ます。
不安定だったり高速化を望むのなら設定でサンプリング音源-PCM(ボイス)をOFFにすると良いです。
マウス右クリック押しっぱなしで移動と戦闘の高速化、左クリック押しっぱなしで手加減攻撃が出来ます。