鳳の使い方
for FreeDOS/Vすず版まず、以下の文章を題材とします。
『虚市』 高瀬美恵(『架空幻想都市下巻 めるへんめーかー編』に掲載)
「
東から吹いてくる生ぬるい風が、心地好かった。
待ち合わせには、まだたっぷり時間があった。わたしは橋の半ばで足を止め、髪を手で押さえながら軽く背伸びをして、川を眺めた。
玩具のようなジャンクが、長い水脈を行き来するのが見える。川面に立つ細波は、粉々に砕けた鏡の破片みたいに、夕陽を反射している。
」
※:ここでは、
その後、変換キーを押してください。画面右下に「鳳」という文字がひょっこり出たはずです。ここで、まず「東」とうってみましょう。「
higashi」といれると以下のようになります。この薄い灰色になっている状態が「入力状態」です。この後に漢字選択モードに移行します。
FEP
(フロントエンドプロセッサ:終端処理機能)について理解しておくことが漢字入力を快適にすごすポイントです。通常以下のようになっています。
直接、人がエディタを操作している訳です。これでは日本語を入力することができません。そこで、人とエディタ(即ちアプリケーション)の間に
FEPというものを設けるものです。この日本語
FEPが人間からの入力により日本語文章を生成しエディタに渡すわけです。この時の日本語文章生成方式には「ローマ字方式」「
JISかな入力方式」「NICOLAかな入力方式(親指シフト方式)」「T-CODE方式」「風方式」などが提唱されていますが、現在はローマ字方式とJISかな入力方式が主力となっています。しかし、FreeDOS/Vでは敢えて風方式を採用しています。(フリーのFEPがにゃいから)さて、変換です。「ひがし」と入れた所でスペースバーを押下すると…
となります。これは、風方式特有の「仮想鍵盤」です。その中に漢字の「東」が左下に出ています。この仮想鍵盤の真ん中が
5TGB、6YHNにあたります。従って、Gの4つ左にあるSを押下すれば入力できます。、つぎに日本語をペコペコと入力していきましょう。
「から」を入れて無変換を押すと全角の仮名文字がしぱしぱと入ります。以下に途中まで入れた画像を示します。なお、以下の画面の場合は「
N」を押下して「吹」を入力する所です。そのまま続けてヅカヅカと入れていきます。
取り敢えず、一文を入れてみましょう。
カタカナの入れ方ですが、平仮名の時はかなを入れてから「無変換」を押下しましたが、カタカナの時は「変換」を押下します。これによって全角カタカナを入力できます。半角に関しては現在の所入力できません。これは、次のステップになるでしょう。
以上で頑張って入力をして下さい。風の世界もまたいいものです。