PC遠隔操作事件 警視庁、東京・江東区の30歳男に任意同行求める
遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯行予告などが書き込まれた事件で、警視庁などの捜査員およそ20人は、10日午前6時20分ごろに、東京・江東区に住む30歳の男の任意同行を求めるため、男の自宅に入った。
警視庁などは、すでに男の身柄を確保しており、このあと、男を警察署に連行する予定。
ウイルス感染したパソコンによる遠隔操作事件で、男を特定した決め手となったのは、男が神奈川・江の島の猫に首輪をつけた際の防犯カメラだった。
1月5日に、報道機関などに真犯人を名乗る人物からメールが送られ、猫の写真が添付され、実際に、江の島の猫の首には、記憶媒体が取りつけられていた。
警視庁などの捜査本部は、猫から記憶媒体を回収するとともに、周辺の防犯カメラを回収し、徹底的に解明を進めてきた。
その結果、現在身柄を確保されている30歳の男が、猫に近づき、首輪をはめるなどしたとみられることや、そのあと、バイクで都内に戻ったことなどを突き止めた。
これまでサイバー空間にいた真犯人が、初めて現実空間に足跡を残した瞬間を逃さずに、男を突き止めたという。
警視庁などは、男が一連の遠隔操作事件に関与しているとみて、10日にも威力業務妨害容疑で逮捕し、男を取り調べる方針。