PC遠隔操作事件 逮捕の決め手について、村上記者の解説です。
4人が誤認逮捕されたパソコンの遠隔操作事件で、警視庁などの捜査本部は10日、IT関連会社の社員・片山祐輔容疑者(30)を逮捕しました。
捜査本部は、ネット社会を行き来していた片山容疑者にどのように迫ったのか、村上正成記者の解説です。
警視庁などは、片山容疑者が猫の首輪に記憶媒体をつけるという、現実社会に姿を現したタイミングを逃さなかった。
今回の逮捕の決め手は、警視庁のお家芸ともいえる、防犯カメラ捜査だった。
江の島の防犯カメラは、猫に近づく片山容疑者の姿をとらえていた。
広範囲にわたる防犯カメラの解析の結果、片山容疑者が、バイクで江の島から都内に移動したことも突き止めた。
今後の捜査のポイントは、4人が誤認逮捕されるなどした一連の事件で、片山容疑者が遠隔操作に関与したかを、いかに裏づけるか。
捜査本部はこれまでに、片山容疑者の自宅や派遣先の会社、行きつけのネットカフェから、片山容疑者が使っていたパソコンを押収した。
片山容疑者が通っていたネットカフェの店長は「18日の日に(警察が)パソコンを押収したいということで、合計、その時に2台(押収した)」と話した。
匿名化ソフトが使われ、捜査は難航したが、警視庁などは、押収したパソコンに遠隔操作の形跡が残されていないか、解析を進める方針。