逮捕の男 携帯に記憶媒体つけた猫の写真2月10日 18時21分
パソコンの遠隔操作事件で、インターネットの掲示板に大量殺人の予告を書き込んだとして逮捕された都内に住む30歳の男の携帯電話に、記憶媒体がつけられていた猫の写真が一時保存されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁などは事件への関与を裏付けるものとみて調べています。
男は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、東京・江東区に住むインターネット関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)です。
合わせて4人の男性が誤認逮捕された一連の遠隔操作事件では、真犯人とみられる人物が13件の犯行予告を自分が書き込んだと犯行声明のメールの中で明かしていて、警視庁などの合同捜査本部は片山容疑者が、このうち去年8月に漫画のイベントで大量殺人をする予告がインターネットの掲示板に書き込まれた事件に関わったとして威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
警視庁などによりますと、先月5日には神奈川県江の島の猫の首輪から遠隔操作ウイルスのプログラムが入った記憶媒体のマイクロSDカードが見つかり、近くの防犯カメラに片山容疑者とみられる男が猫に近づいていく様子が映っていました。
さらに、片山容疑者が使っていた携帯電話を調べたところ、記憶媒体をつけられた江の島の猫を撮影した写真が一時保存されていたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
携帯電話には、ほかにも遠隔操作事件を伝えたニュースなども一時保存されていたということで、警視庁などは事件への関与を裏付けるものとみて調べています。
調べに対して、片山容疑者は「まったく事実ではありません」と容疑を否認しているということです。
真犯人とみられる人物からの犯行声明メールでは「警察・検察をはめたかった」などと書かれていて、警視庁などは動機や事件の詳しい経緯を解明することにしています。
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