ルース駐日米大使インタビュー全文:(1)トモダチ・イニシアチブと若者支援

2013年02月05日

 ◆ルース大使 私たちは三つの分野に焦点を絞ることに決めました。一つ目は、教育・学術交流です。米国に留学する日本人の学生の数が過去10年で半減し、懸念しています。日本に留学する米国人の数も比較的低いレベルで推移しています。この傾向を覆すためにも、この分野をトモダチ・イニシアチブの焦点の一つにすることが大変重要だと考えました。二つ目の分野は文化的な交流や活動で、特にスポーツや音楽、芸術に重きを置きました。文化活動を選んだのは、両国の絆を深めるのに極めて重要だからです。米国の人々は日本の文化をとても敬愛していますし、逆に、日本の皆さんが米国の文化に敬意を抱いていただいていればうれしいことです。例えばスポーツ、例えば野球は米国でも日本でも大人気ですが、トモダチ・イニシアチブの一環として、私たちは米大リーグと連携して石巻の野球場を修復しました。数カ月前にそのリニューアルオープンに私も行ってきましたが、とても素晴らしかった。大変美しい球場で、石巻や地域の子どもたちがこれから何年も楽しんでほしいと思います。そしてそのたびに彼らは、(我々米国という)「トモダチ」を思い浮かべてくれるでしょう。最近は音楽にも焦点をあてています。(米国の人気歌手)レディー・ガガさんは舞台芸術の奨学制度創設を支援してくれました。そして芸術です。トモダチプログラムの例を挙げれば、ユニクロは日本人の学生が米国のデザイン学校に留学するための奨学金を創設してくれました。このように、それぞれ異なる文化的な方法で、私たちは両国の若者を結びつける「トモダチ世代」を生み出そうとしています。そして第3の分野は、起業家精神とリーダーシップです。私は(米国でIT企業が集まる)シリコンバレーから来ました。25年をそこで過ごし、経済成長に起業家精神は不可欠だと強く信じています。非常に率直に言えば、若者たちがビジネスを立ち上げ、自らのコミュニティー(の未来)に投資し夢を実現していく、それを支援することが不可欠なのです。例えば、私たちはビジネスプランのコンペを東北地方で開きました。私たちは現在、25を超えるさまざまなプログラムをトモダチ・イニシアチブの一環として行っていて、それが成長し続けているのを大変うれしく思っています。ここ日本や米国には大手のスポンサーがいて、私たちはさらにとても面白いこともやっています。例えば「TOMODACHI」のロゴが現在、ANA(全日空)の飛行機に描かれていますよね、これも素晴らしいなと思っているのです。

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