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2012-02-28 14:30:06

沖縄に花粉症はあるか?

テーマ:沖縄の情報まわり

Okinawa通信192



●沖縄にスギはないし、花粉症を引き起こす樹木はほとんどない。



寒さがゆるむのはうれしいけれど …… と、この季節を憂う人は多いことでしょう。


お互いにブログの読者になっている古い友人、M氏は、そのブログで2月に入ってからすでに花粉症の症状が出たと語ってます。
国民病と言われるだけあって、知人友人の中でも花粉症に悩まされている人は多いです。


私はどうか、といえば。
東京にいた最後の5、6年は、毎年この時期になると、少しだけ鼻がむずむず、目もしばしばしてました。
それほど長い期間でもなく、たまに …… という感じ。


そして
「もうすぐ臨界点を超えてくるんだろうなぁ、でもなんとか手前でもっている……」
と、きっと毎年、同じことを、何度も言っていたんでしょう。


事務所の女性スタッフAちゃんに、
「それ、もう花粉症ですよぉ」 と笑われ、
(そうか、そうなんだぁ……、そう言われればそうかぁ……) と、自覚したしだい。

つまり、私の花粉症は、ほかの人には申し訳ないほど軽症だったと思います。


で。
その程度の花粉症なので、ほとんど意識することなく、沖縄で3回目の春を迎えますが、
沖縄では、花粉症の話題は皆無です。

もちろん私も、少しあった目や鼻のむずむずしばしば、まったくありません。


ネットで調べてみると、
沖縄にも花粉症が存在しないわけではないようで、沖縄によくあるモクマオウ(木麻黄)という植物も、花粉症を引き起こす一つらしい。
しかし本州のスギや北のハンノキ・シラカバのように、花粉症を非常に引き起こしやすいものではないそうで、
さらにさらに、あの島酒こと 「泡盛」 には、抗アレルギー作用があって、花粉症に効果があるんだとか。


そんなわけで、実は、この時期だけ花粉症避難に、沖縄に来ているという人もいるそう。


こちらに移住した1年目。3月だったでしょうか。
海中道路でウィンドサーフィンをやっていたら、一緒に海に出ていた人と話をする機会があり、
彼が、まさにそうで、毎年この時期、3月4月の2か月間ほど、花粉症のない沖縄に来てウィンドサーフィンなどやりながら過ごし、
時期が過ぎたら内地に戻って仕事をする …… んだそうで、

へえぇ、そんな人もいるんだぁ……と感心したしだい。

でもその後、昨年は見かけなかった。 今年は、どうなんだろう? 避難してくるのかなぁ。


雨が多い沖縄の冬も、3月になれば晴れの日も多くなります。
また4月は、ちょうど東京の初夏のような気持ちのいい日が多くなります。


ということで、
花粉症の方は、この時期 (ま、ちょっとの間、安らぐだけですが) 沖縄に来るのは、気分転換によいのではないでしょうか。




●話変わり、牡蠣づくしのパーティに。


以前お話したことのあるナポズキッチン (Okinawa通信164 【ナポズキッチン家族と食事会】)。


マスターから、お店の休日(日曜日)に常連のお客さんを呼んで、牡蠣ずくし、食べ放題飲み放題をやるから来ませんか、とのお誘いがありました。

私ら、それほどの常連ではないのですが、わが家にも家族が遊びに来てもらったこともあり、お声がかかったんでしょう。
もちろん喜んで参加しました。


この前の日曜日。
40名以上が集まったようです。
三重県産とのことでしたが、生牡蠣200個から始まり、焼き牡蠣、牡蠣のバター炒め、牡蠣フライ、そして牡蠣ご飯。
生野菜スティックや、シイラの竜田揚げ、カツオのカルパッチョなどを間に挟みながらも、ほとんど牡蠣づくし。


いやぁ、もともとそんなに生牡蠣を食べるほうではなかったのですが、
この日は、大きい生牡蠣を 6個以上は食べたでしょう。さらに、焼き牡蠣、バター炒め、牡蠣フライも、ご飯も。
オリオンの生ビール、赤ワインなど、ずいぶん飲んだし、一人4000円の会費でしたが、十分元は取ったんでは (笑)。


初めて出会うウチナンチューたちとも、いろいろ話ができて楽しかったですね。

私は、初対面のとき、まだあまり話をしていなくて、名前を名のると、
だいたいの人から、 「沖縄の人ねぇ?」 「ウチナンチューねぇ」 と思われます。


たぶん2つ理由があって。
1つは、名前。 よく聞き間違えられるのですが 「カミヤ」 だと思われてしまいます。
そして 「カミヤ (神谷)」 は沖縄の名前のようですね。

もう1つは、私が黒いということ。日焼け止めは塗りますがやはりウィンドサーフィンで、
もともとの色黒がさらに日に焼けているのでしょう。


でも話し始めると、やはり言葉が違うからすぐ分かります。
この会でも、私がナイチャーだと知ってから、
「沖縄の言葉、分からないことが多いでしょう?」 と聞かれました。


「確かにそうですけど、でもウチナンチュー同士でも、よ く 『えぇっ?』 『あぁっ?』 とか、やってますよ。
 沖縄の人は、主語がないから、お互いでも、よく分からないんじゃないですか?」

と聞き返したところ、


「そうだ そうだ」 と笑ってました。

そうなんです、やはり (笑)。



Okinawa通信-生牡蠣


                  ナポズキッチンの牡蠣づくし。
                  かなり減ってしまってから、気づいて撮りました。
                  三重県産の大きな牡蠣。
                  教えてもらい、自分で開けて食べます。
                  久しぶりの生牡蠣でした。うまかった。



Okinawa通信-ナポズ



                   このお店、ナイチャーないしは
                   内地での経験者が多いとのことでしたが、
                   この夜はたぶんウチナンチューが多かったよう。
                   みんな飲むのが好きです。当たり前か。





2012-02-24 13:32:52

沖縄にいる被災者たちの声が

テーマ:沖縄の情報まわり

Okinawa通信191



●気持ちが分からぬでもないだけに、「う~む…」 と、うなる事件がありました。



復興庁によると、沖縄県に避難してきている東日本大震災の被災者は、975人いるそうです。


実はナミさんのヨーガ教室にも、一人いらっしゃいます。
小学校前の女の子とその下の男の子と、3人で読谷村 (よみたんそん) に住んでいるようです。

彼女は、東京からの避難ですが、なんでも東京の住居が、放射能スーパーホットスポットとのこと。
ご主人は仕事で東京に残り …… の二重生活です。 気の毒です。


きっと 975人の中の、ほとんどが放射能からの避難でしょう。
その多くの人が沖縄本島に住んでいると思います。



さて。
ネットでニュースを読んでいたナミから聞いて、調べてみました。。
私も、毎日いくつかのニュースサイトをチェックしてるのですが、そこには見あたらなかったので、
おそらくは、全国ニュースにはなってないでしょう。



沖縄に、雪は降りません。
だからなのでしょう。ウチナンチューたちは、とても雪にあこがれています。


この話題になると、ほとんどのウチナンチューがそう言うので間違いないでしょう。
私が北海道出身だと知ると、みんな遠くを見るような、うらやましげな目をして 「ほっかいどう~」 と言います。


そんな背景があるからでしょう、私は知らなかったですが、
毎年恒例で、那覇市で子供たちのための 「雪遊びイベント」 が行われています。今年で18回目だそうです。


この時期になると、青森県の海上自衛隊基地で訓練する沖縄の部隊が、雪を段ボール箱に詰め、
沖縄県内の幼稚園などに配ってきたそうで、今年も25個分の雪を運びこみ、那覇市内の基地の冷凍施設で保管していた。


自衛隊が放射線量を測ったが、検出されなかったというし、
降雪中のセシウム濃度を測定している青森県原子力安全対策課は 「1カ月分の雪を溶かして濃縮しても、問題ないレベル」 としている。


23日に、那覇市中心の児童館で予定されていた 「雪遊びイベント」。

沖縄に避難している被災者から、中止を求める声があがったのです。


  「被ばくを恐れて避難したのに、危険性のあるものを持ち込まないで」
  「青森から避難したのに、わざわざ持ち込まないで」        との声。


市は20日21日に、その安全性の説明会を開いたが、結局、
「中止を求める意見書に名前を連ねた大半が自主避難者だ。被ばくを恐れて避難して来た方々の放射線の汚染に対する心情に配慮して」 中止を決定した。


雪に対するあこがれを知る、同じナイチャーの私としては、
彼らの言動は、沖縄の子供たちの楽しみを奪う、ワガママにも思えます。


しかし、放射能の恐怖から逃れて、ここ沖縄にまで移住してきた彼らの心情も理解はできる。
それに、これまで国が出した「安全宣言」のいい加減さに、根拠を疑ってしまう目や耳があることも。


だから、この事件を知り 「う~む…」 とうなるしかない ……。


まもなく、あの大震災から一年です。
放射能の恐怖は、これからもずっと続きます。


「だれもが安全だと思う基準」 など、わからないわけです。ないわけです。

遠く離れた沖縄で、こういう問題が起きることじたい、その深刻さに改めて気づき考えさせられます。


なお23日の沖縄タイムス(ネット版)によると、
那覇市長は、中止決定を覆し、開催する方向で検討する考えを示した、そうです。
さらに今日(24日)、各児童館によって中止する所と開催する所に分かれたとのことで、
市は開催を後押しするそうです。



参考に。
朝日新聞デジタル(21日)    http://www.asahi.com/special/10005/SEB201202210017.html
沖縄タイムス(23日)       http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-02-23_30194/
沖縄タイムス(24日)       http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-02-24_30222/




●話はまったく変わり。


 前回、紹介しました与論島の話。


私らがウィンドサーフィンをやっていたゲレンデは、東側の 「大金久(おおかねく)海岸」 のビーチで、
その1キロほど沖に、「百合が浜」 と呼ばれる砂浜があります。


あります、と言いましたが、いつもあるわけではない。
潮がかなり引く、干潮時にのみ現れる砂の島です。


で、この百合が浜は 「星砂」 が有名とのこと。


星砂とは、砂ではなく、有孔虫という原生動物の殻だそう。
私らも、少しだけ出現した百合が浜に上陸し、
「年齢の数だけひろえば幸せになる」 という星砂を探しました。

といっても、とりあえず一握り分の砂を、ざくっと、
小さなビニール袋に入れて持って帰ったのでした。星砂が入っていることを期待しつつ…。



Okinawa通信-百合が浜


                   これが海に出現する 「百合が浜」
                   私らが上陸できたのは、こんなに広くなかった。
                   写真は与論島観光ガイドより。



Okinawa通信-星砂


                     これが私が持ってきた 「星砂」。
                     一握り持って帰った砂を乾かし、
                     広げて一つ一つ探しました。


                     単純作業が苦手な私が、
                     砂の中から星砂を見つけてよける…
                     それをやっている自分が不思議でした。
                     しかし見つけるとやはり可愛い(笑)。








2012-02-22 16:07:32

沖縄市が大都市に思えた…?

テーマ:沖縄の日々


Okinawa通信190



● 「Okinawa通信」 の番外ですが、与論島に行ってきました。



ウィンドサーフィンの道具を積んで、本部港からフェリーに乗り初めての与論島です。


ちょっと前、私の誕生日の話のときにちらっと言いかけましたが、また逗子のスクール時代のお誘いで、
昨年のサイパンにつづき今年は、与論島です ……… (金持ち! いやいやそうではなく)。


1月下旬、 (楽しかったけど、もうサイパンには行けないなあ) ……と思っていたとき、
「与論島ツアー3泊4日」 の、現地参加のお誘いが ………。
費用はサイパンの3分の1ほど。
しかしいろいろ事情があって今はお金を無駄には使えない時期。


(EM会社の仕事で入ってくるお金の一部を使えば ……)と、どこからかのササヤキ ……。
自分に甘い私は、今年もお誘いにすっかり負けて、誕生日のプレゼントだからと、与論島行きを決めたのでした。


18日(土)からの3泊4日。
18日は、早朝4時に家を出て北部にある本部港へ。

21日(火)帰りのフェリーが遅れて、わが家に到着したのは、夜になりました。


さて、与論島の4日間。
つい数日前に23度もあったのがまったくウソのように、この週末は、
与論島でもこの冬一番の寒さでした。
逗子のスクールメンバーたちも 「寒い寒い」 と。


でも4日とも、風はちゃんと吹いてくれまして、
そして後半の2日は、晴れ間もでて、海がとてもきれいに映え、その上を走るのが最高の気持ちよさでしたね。



● 与論島は、鹿児島県の最南端。

  でも、どうしてここが鹿児島県なの??と思うほど、沖縄に近い。


ホテルに流れる音楽や、食べ物、言葉も、ほとんど沖縄と同じと感じる。

ただ島を走っていていくつか見えたお墓は、
沖縄のあの独特の墓ではなく、まったく内地と同じ墓でした。その点では、あぁ沖縄とちがうなぁと思ったくらい。


パンフによると、
与論島は、周囲約 23km、人口 5,500人、牛約 5,000頭、
小学校3つ、中学校1つ、高校1つ、信号1つ、だそうです。


その信号のあるあたりを 「与論銀座」 とよんでました。
お店があるのは、その周辺だけ……にちかいような、あとはほとんど畑。
牛は、見なかったなぁ …… どこにいたんだろう? そんな島です。


でも、
ホテルがやっているウィンドサーフィンレンタルのスタッフで、
与論島が気に入って、東京から移住してきた若い女性なんかがいたりします。


初めての与論島。
私らが遊んだ百合が浜のビーチ以外は、
泊ったリゾートホテルも含め、冬はちょっとさびしく感じる島だなぁ……というのが、実感。


昨夜、フェリーが着いた本部から、名護を経て高速で沖縄市に下り、
4日ぶりに、わが町あたりをクルマで走っているとき、思わず、


(沖縄市って、すっごい都会だぁ!) という言葉が口から出ました。
またしばらくすると、(親愛をこめてですが) わが街・沖縄市は田舎です、と言うと思うけど(笑)。



Okinawa通信-本部港


                  美ら海水族館に近い本部港でフェリーを待つ。
                  土曜でしたが、ここからは私のも含め車が3台。
                  今にも雨が来そうな曇り空でさびしい感じ。



Okinawa通信-フェリー


                   那覇発→鹿児島着のフェリー到着。
                   那覇からでも30分遅れた。
                   この日は風も強く波も高かったようで、
                   かなり揺れました。
                   本部から次の与論島まで2時間半。




Okinawa通信-牛たち


                  海輸送される荷物の中に、なんとウシさん。
                  大きな輸送コンテナ1つに10頭ほど。
                  それが14~5個置かれていました。
                  このウシさんたちと一緒にフェリーに乗ります。






Okinawa通信-与論島ゲレンデ


                       与論島のゲレンデ。
                       乗るのに夢中で写真を撮ったのは3日目。
                       多いときで20人近くが海に出ました。
                       広い海です。
                       最後の日の午前中は私一人。
                       沖縄の海中道路で、人が少ないのは慣れてますが、
                       久しぶりに大勢で乗ったあとは、
                       やはり一人で乗るのはさびしいと思いましたね。


Okinawa通信-与論古民家


                      与論の民俗村。
                      島の海沿いの道を走ってたら、こんな建物が。
                      古民家を残しているのか記念に再建築したのか。
                      幕末、薩摩の西郷隆盛が奄美に流されて
                      住んでいたのもこんな家だったのか…。


Okinawa通信-最南端は


                       与論中学校の標語。
                       最南端は最先端 …か、なるほど。
                       この最南端は、鹿児島県の最南端だと思う。


                       今年は沖縄返還40年だそうです。
                       その40年前までは、
                       まさにこの与論島は、日本の最南端だった。
                       なので、当時はかなり観光ブーム。
                       今はさすがにそれはないですね。
                       内地からだと、沖縄経由での飛行機となるのも
                       やはりアクセスとしてはツライし。


Okinawa通信-与論から


                     与論島から見た沖縄本島。
                     沖縄最北端の辺戸岬から与論島が見えるように、
                     ここ与論島からも当然、沖縄本島が見える。
                     「観音様が横たわっている」 とも
                     「龍が横たわっている」 とも言われるそう。
                     今年は、「龍が……」 でしょうね。











2012-02-17 13:49:12

沖縄は長寿と肥満が並存?

テーマ:沖縄の情報まわり

Okinawa通信189



● 「沖縄は長寿」 ……は、近い将来、言われなくなりそう ……実はこれ、よく知られた話です。


つい数日前の、msnのニューススレッドに 「長寿・沖縄が“肥満県”!?」 とありました。


長寿ランキングで、確かまだ沖縄は全国 2位ですが、それは圧倒的に女性が長生きだからです。
男は、もうすでに全国でも 25位とか 26位とか、中間ぐらい。


しかも、私も沖縄に来て初めて知りましたが、実は、沖縄は、肥満率で全国一なのです。
つまり、長寿と肥満が、一緒にあるのが今の沖縄。 当然それは世代のちがいでもあります。


で、「長寿・沖縄が“肥満県”!?」 の見出しに、
(えっ、何をいまさら……) と思いつつ、(そうか一般的にはまだそれは知られていないのかぁ…) と。


肥満率のニュースでは、
厚生労働省の国民健康・栄養調査の5年分(平成18~22年)の分析から地域の 「健康格差」 が明らかになったとあり、
肥満率の都道府県ランキングもついていた。


そして、やはり沖縄の肥満率1位は、続いているようです。
実際に沖縄にいて、太っている人が多いなぁと感じるのは事実。

とくに50代以下、30代、40代、ときには20代でも。
男、女、両方にいますが、やはり男のほうが多いか。


その理由はいろいろ言われています。


・アメリカの食生活、肉や小麦の消費習慣がいち早く入った。
・暑さで食品が傷むのを避けるため、揚げ物がとても多い。
・例えばゴーヤーチャンプルーなど野菜炒めも多いが、スパムなど、
 沖縄では “ポーク” とよばれるランチョンミートが入りその使用量も多い。
・内地から来た私の印象ですが、食べる量も多いと思う。
 沖縄そばや弁当のご飯の量など、けっこう多い。
・クルマ社会なので歩くことが少ない、従って運動不足。
・とくに男は、運動不足にくわえ酒をよく飲む人が多い。


……などなど。
たぶんなんといっても食生活の変化でしょう。


昔のいわゆる沖縄料理でも豚肉は使われますが、
昔は、その肉を何度も煮こぼし、脂を落として料理した、いまはその手間をかけない人が多い ……とは、
これも沖縄でよく言われていることのようです。 私も何度か聞きました。



●いつごろから、肥満の問題が ……?

 

ネットで調べてみると、
 1995年、沖縄県医師会が 「世界長寿地域宣言」 を出しているそうですが、
 これはきっと (このままでは沖縄の長寿が危ない) との警鐘だったのでしょう。


そしてその 5年後の2000年にショックなことが。
厚生労働省が発表したこの年の都道府県別生命表で、女性は平均寿命 1位を維持したものの、男性は 4位から 26位に大きく順位を落としたのです。


このとき医療関係者は、
「沖縄の55歳以下の男性は全国でも短命。食が変化し、肥満、糖尿病が増加した。今こそ高齢者の伝統的なライススタイルに学ぶべきだ」
「女性はかろうじて1位を守ったが、女性の平均寿命の伸び率が悪い。伸び率では全国46位でこのままいくと追い越されてしまう」 と訴えたとあります。


これが今から10年前のこと。


このころから、肥満は増えつづけ、ついに肥満率 1位をキープしてしまう結果となったようです。

沖縄の人も、この問題は自覚しています。
何人かのウチナンチューたちから、そんな話も聞きました。


とりあえず今は、元気な 60代以上のおばぁ~たちが頑張って平均寿命の高位置を守ってますが、
あと10年したら ………。


沖縄は長寿県ではない、なんてことにならないことを、いや、
沖縄は短命県だ、なんていう悪夢にならないことを、願います。 心配だぁ。




Okinawa通信-肥満率

  
             厚生労働省の国民健康・栄養調査の5年分(平成18~22年)から
             肥満率の都道府県ランキング。
             この数値は、男性の肥満者 (20~69歳、BMI=25以上) の割合が
             沖縄が 45・2% (全国平均31・1%) で第 1位ということ。


             厚労省の分析によると、脂質エネルギーの摂取比率の目安 (成人) は20~25%だが、
             沖縄では 3人に 2人がこの基準を超え、30%超が4割近い。
             つまり、沖縄の男はたくさん脂質分を食べている、ということ。


             ちなみに男性の平均寿命第 1位にランクされることが多い
             長野県、島根県の肥満率は?というと、
             長野が第40位、島根が第35位、
             肥満率で一番低いのは山口県だった。
             東京は24位、ちょうど中間くらい。


             なぜか女性対象の肥満率ランキングはなかった。


2012-02-14 14:14:19

今日の沖縄は、暖か長閑……

テーマ:沖縄の日々

Okinawa通信188



●昨日あたりから天気がよく暖かくなってきました。 冬も終わりかなぁ ……。



今日はジェット音もまったくなく、静かな青空が、気持ちよい日です。


長閑 (のどか)という漢字には、言葉のひびきや意味合いとはちょっとイメージが違う硬さがありますが、それでも好きな字です。
今日は、最高気温予想が23度となっています。


私は朝から、素足 (よほど寒くなければもうあまり靴下を履かなくなりましたねぇ) で、長袖Tシャツ一枚でちょうどいい感じ。
ベランダのテラス窓も、網戸にして全開されてますが、微風でカーテンが揺れ、入ってくる風も心地いい。


何度も書いてますが、沖縄の冬は雨が多い季節で、曇天の日が続くのですが、
そのなかでも、昨年の11月下旬から今年の 2月初めまでは、例年の冬と比べ日照時間が極端に少なかったようです。
先日のニュースで、確か例年の50%くらいだったようなことを言ってました。


そしてその日照時間が少ない時期も、まもなく終了するとも言ってたのですが、
当たったのかな。
先週の後半から、曇りの中にも、うす晴れの日が多くなって、気温も20度近くの日が続いてましたが、
昨日はほぼ晴れて 21度、そして今日明日とも晴れて、23度予想です。


このまま春になるのか ……
と思いきや、週間予報では、また曇りの日が続くようです。でも気温は 20度を超える日が多くなるよう。


冬晴れが続く予想がでている東京は、でも最高気温が 10度を下まわる寒さのようですね。
今日みたいな暖か長閑な日は、やはり、沖縄にいる特権だなぁと思います。



Okinawa通信-日の出


                 日の出時間、7時6分から少したった今朝。
                 朝からこういう天気だと、やはり気持ちいい。


Okinawa通信-昼過ぎ


                        昼過ぎ。
                        住宅地とはいえ静か。
                        いつものジェット音や 「焼き芋~」 の声、
                        犬の鳴き声も聞こえない。
                        そういえば、いつも鳴いている野鳥の声も。




●沖畑生活 (2…だと思う)


 さて、お隣りさんの庭をお借りして始めた畑作り。
 最初の耕耘機から、昨年末そして今年の1月にかけて、クワを使った人力での土起こしを 5回ほどやりました。


わずか 3坪あまりですが、これ、大変な肉体労働。疲れます。


で当初の予定では、1月中に土作りをやって、2月からは何かを植え始めよう ……と思っていたのですが、
1か月ほどずれ込みますねえ。


理由は2つあって。
1つは、思っていた以上に、土が粘土質でなかなか軟らかい土にならないこと。


3度めか4度めの土起こし作業のとき、まだまだ出てくる大きな石を除きながらも、振り下ろしたクワに、
べっとりとくっついてくる土のかたまり ……。 クワを振っても落ちてくれません。

たぶん雨の日が続いた後だったんだろうと思いますが、
何度か苦労して耕してきた後だったのに、まだこんなに粘土質で固い土なのか ……と、ちょっと絶望的な気持ちになりました。

そのあと 1~2回、気持ちをとりなおして土起こしをやり、2月に入って先日もう1回。
ようやく少し、柔らかく、あまり粘土のように塊りにくくなってくれました。


もう1つの理由は、これも土作りに関連してますが、肥料作りをしているからです。


以前にもお話した、私が広告のお手伝いをしているEMの会社で、打合せの後、畑仕事をやり始めるという話をし、
EM農法の土作りについて、ちょっとアドバイスを求めたところ、
肥料作りの材料を無料でもらえることになったのです。 ラッキーっ。


「EM」 って、東京にいたとき聞いたことがなかったのですが、ここ沖縄ではポピュラーです。


琉球大学農学部の先生が開発したもので、
乳酸菌や酵母など、有用微生物群 (Effective Microorganisms) と名づけた、農業分野での土壌改良用として開発した微生物資材。
微生物たちの醗酵力を利用して肥料を作り、それを土作りに役立てようというものです。

沖縄では、EM米や、EM農法野菜、EM玉子、EM牛乳など、スーパーでもよくこの 「EM」 の文字を見かけます。


自然によいものだから人間にも良いはずだ、と、その醗酵力を使って沖縄の青パパイヤなど健康食材などを醗酵させて
時間をかけて熟成ろ過した健康飲料を全国販売している会社が、沖縄に何社かあります。
私がお手伝いしているのは、そのうちの一つです。


そんなわけで、家庭用の生ゴミを利用して肥料を作る 「EMぼかし」 とよばれるものを、無料でいただいたわけです。
その肥料作りを現在やってます。


予定通りうまくいって、あと1~2週間。
その肥料を畑に土と合わせて埋め込み、苗を植えつけても大丈夫な土になるまで、さらに2週間ほど。

なので、畑に作物を植えるのは、おろらく3月下旬かなぁ。

東京の感覚だと、ちょうどいい時期 …… と思われますが、ここ沖縄では葉野菜の植え付け時期としてはもう遅すぎ。
ゴーヤーなど、夏野菜の植え付けに間に合う、ということらしいです。


EM会社の若社長から、
「昔から、沖縄で夏に葉野菜をちゃんと栽培できたら、大金持ちになると言われてます」
と聞きました。

つまりそれだけ、沖縄の夏は暑く、日差しが強く、高い気温が長く続くため、野菜はできない ……ということなんですねぇ。



Okinawa通信-ぼかし


               いただいた 「EMぼかし」 で肥料作り。
               左の茶色の粉末が 「EMぼかし」。
               「ぼかし」 というのは、
               肥料となる有機質を微生物によって発酵させ、
               原形を 「ぼかす」 ところからきているそう。
               それ用のバケツをホームセンターで購入し、
               さっそくわが家の生ゴミ、米屋からもらったヌカを
               EMぼかしと混ぜて入れる。


Okinawa通信-ぼかし2


                   10日ほどで、バケツいっぱいに。
                   すでに少しにおっているが、
                   ここで有用微生物たちが生ゴミを醗酵させる。
                   ヌカ漬けのようなにおいになったら完成とのこと。
                   EMで作った、自家製の肥料。うまくいくことを、期待っ。


Okinawa通信-畑2.13


                  数日前に土起こしをやった後の畑。
                  まだ表面にみかん大の土の塊りがあちこち。
                  しかしずいぶん柔らかくなってきて、ホッ。
                  わが家のベランダ側から撮影。
                  このあと何回か耕し、
                  うねを作って、手作りした肥料を入れる予定。









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