世界の雑記帳:リチャード3世の遺骨から「顔」復元、悪人像に変化も
2013年02月06日 12時15分
[ロンドン 5日 ロイター] 15世紀のイングランド王リチャード3世の研究を行うグループは5日、DNA鑑定の結果、リチャード3世のものであると確認された遺骨に基づき、復元された王の顔を公開した。
昨年9月に英レスターの駐車場から発掘されたこの遺骨について、レスター大学の考古学チームは4日、リチャード3世のものであることを確認したと発表していた。
これを受け、同グループは頭部の遺骨をCTスキャンし王の顔を復元。しっかりとしたあごとやや大きめの鼻、薄い唇など、32歳で死去したリチャード3世の顔が再現されている。
シェークスピアの史劇では、リチャード3世は自分が王位に就くため、おいをロンドン塔に幽閉し殺害するなど悪人として描かれているが、同グループは復元された顔には思いやりと気品があるとしている。
リチャード3世の遺骨は来年にレスター大聖堂に改めて埋葬される予定だが、復元された顔は、遺骨が発掘された場所近くにオープンするビジターセンターに展示されることになるという。