水戸戦で1得点を挙げた東京Vユースの高木(右)=東京都稲城市の東京Vグラウンドで(関陽一郎撮影)
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東京ヴェルディは9日、東京都稲城市で練習試合2試合を行い、第1試合では同じJ2の水戸と2−2で引き分けた。10日からの高知・春野キャンプにユースチームから抜てきされたFW高木大輔(17)が前半18分に先制点を挙げた。
たかが練習試合、されど練習試合。右からのクロスボールをゴール前でダイレクトで合わせてネットを揺らすと、高木は力いっぱいガッツポーズだ。新シーズン4試合目で2得点目。ユースチームからMF沢井とともにキャンプに呼ばれた17歳は「キャンプくらいで手応えを感じるかと思っていたけど、今日もスタメンだったし、頑張れていると思う。キャンプでもいい状態を保てば、(リーグ戦で)スタメンのチャンスがないわけじゃない」。初々しさ全開で、トップチームのスタメン入りを目標に掲げた。
父はプロ野球DeNAのチーフ兼打撃コーチの豊氏(54)で、J1清水FW俊幸(21)と、オランダのユトレヒトFW善朗(20)は実兄。今年に入ってトップチームで練習するようになり、豊氏からは「チャンスだから、ものにしたいね」と言われたという。「ずっと兄貴たちを追っかけきたから、追い抜ければいい。僕を除いてみんなプロなので、一日も早く(プロに)なれるように頑張りたい。父には最下位を脱出してほしいですが」。屈託なく笑う末っ子が東京Vで輝く日は、そう遠くはないかもしれない。 (関陽一郎)
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