石川のニュース 【2月10日02時37分更新】

ウォンの釣り銭に要注意 近江町で紛れ込む

見た目や重さなどの特徴がよく似た日本円と韓国ウォンの硬貨。近江町市場では、間違って受け取らないよう注意を呼び掛けている
 近江町市場で先月末、女性客から「釣り銭の中に韓国の五百ウォン硬貨が交ざっていた 」と同商店街振興組合に通報があった。五百ウォン硬貨、百ウォン硬貨は日本の五百円玉 、百円玉と見た目や重さが似ているが、貨幣価値は10分の1程度。近江町では昨年も店 の売上金からウォン硬貨が見つかるケースが3件あり、組合はウォンを間違えて受け取ら ないよう注意を呼び掛けている。

 組合によると、女性客から連絡があったのは先月30日で、どの店でウォン硬貨を受け 取ったかは覚えていなかった。組合も店舗を特定できなかったため、女性に事情を説明し て納得してもらったという。

 組合はウォン硬貨の混入について、別の客が五百円玉と勘違いして使った五百ウォン硬 貨を、店側が気付かず釣り銭として渡した可能性があるとして、故意ではなく、犯罪性は 低いとみている。

 為替レートでは100ウォン=8.79円(9日現在)で500ウォンは43.95円 。組合は故意ではないとはいえ、店や客にとっては損失になるため、今月5日に各店舗の 代表者約20人が出席した販売促進委員会で注意を呼び掛けた。

 昨年は、飲食店の売上金などに百ウォン硬貨も交ざっていた。倉田保秀事務長は、20 11年以前にウォン硬貨の混入はなかったとし、「韓国を訪問する住民が増えたのではな いか」と推測。その上で「特別な対策はないが、間違って受け取らないよう、組合員であ らためて気を付けたい」と話した。


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