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【大リーグ】

インディアンスが松坂に関心 でも“保険の保険”ですけど…。

2013年2月10日 紙面から

 保険の保険ならば…。インディアンスが松坂大輔投手(32)=レッドソックスからFA=の獲得に興味を示している。8日までに米人気サイトのブリーチャーリポートが報じた。ただ、ホワイトソックスなどで昨季、救援を務めたベテラン右腕ブレット・マイヤーズ(32)が先発転向に失敗、かつ若手もその穴埋めができなかった場合の“保険の保険”での獲得検討で、松坂株も地に落ちた形だ。

 キャンプインまで残りわずか。いまだに今季の所属先が決まらない松坂にとっては、どんな形でも興味を示してくれる球団が現れるのはありがたいはず。だが、さすがに保険の保険では…。

 インディアンスは今冬、先発3番手としてメジャー通算11年で97勝(93敗)のマイヤーズを獲得したが、先発を務めるのは2011年以来2季ぶり。昨季は救援で計70試合に登板と“勤続疲労”も懸念されており、先発ローテーションの一角として機能するかどうかは未知数だという。

 フィリーズ在籍時の08年にやはり、前年の救援から先発に転向した経験があるが、当時も10勝13敗、防御率4・55。投球回こそ190イニングを稼いだが、内容的にはもうひとつ。今季も当時からの加齢も加味すると、不安は消えない。

 インディアンスはマイヤーズが先発転向に失敗した場合の策としてまず、若手有望株のトレバー・バウアー(22)、コリー・クルバー(26)らによる穴埋めを考えているが、だが、両右腕ともメジャー経験は浅い。マイナー契約でキャンプに招待している投手の中には、かつて2桁勝利を何度も挙げた左腕スコット・カズミアー(29)や、中継ぎでの実績がある右腕フェルナンド・ニーベ(30)らも控えるが、ともに過去2年間はメジャーでの登板がない。

 そこで登場してくるのが実績十分のFA投手だ。松坂は通算132勝右腕カルロス・ザンブラノ(31)らとともに補強候補の1人に名を連ねたが、現時点では苦肉の策としての選択という域を出ない。

 インディアンスを率いるのはかつての上司で、好調時の松坂を知るテリー・フランコナ監督(53)だが、実際にお呼びがかかるかどうかは定かではない。吉報が来たとしても、マイナー契約など厳しい条件とみられ、松坂にとってはまさに“厳冬”となっている。

 

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