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「維新のチームワークは?」東国原氏自虐

衆院予算委で質問する日本維新の会の東国原英夫氏(共同)
衆院予算委で質問する日本維新の会の東国原英夫氏(共同)

 日本維新の会の東国原英夫衆院議員(55=前宮崎県知事)が8日、「論戦の花形」衆院予算委員会に初登場し、維新の2番手として質問に立った。しかし、トップバッター中田宏衆院議員(48)の持ち時間が予定を超え、その理由を説明されないまま質問に立つ事態となり、「維新のチームワークはどうなっているのか」と、愚痴をこぼした。何かと意思疎通の悪さを指摘される党を象徴したような、波乱のデビューだった。

 「中田議員の質問時間が、相当オーバーしました」。東国原氏は冒頭、チームワーク不足を自虐的に告白、笑いを受けた。中田氏の質問時間は55分だったが、15分延長。東国原氏の持ち時間52分は開始時すでに、残り37分。時間配分に苦しみ、予定の質問を飛ばした。政府の地方公務員給与削減方針に時間を割き、「減らすのは国の横暴。兵糧攻めの暴挙だ」と、新藤義孝総務相にかみついた。最後は「まだ聞きたいことはあるが、私はルールを守りたい」とまとめた。自身も、持ち時間を超える55分を費やした。

 質問後に、中田氏にはあらかじめ、1時間以上質問するよう指令が出ていたことを知らされた。東国原氏は「聞いていなかった。事前に言ってもらえれば。今後は党内で意思疎通をしなくちゃ」。この日の維新の質問者6人中、5人が首長経験者。「首長ファイブ」の一員として地方の視点を意識した戦略で臨んだが、内輪もめのような印象も残った。【中山知子】

 [2013年2月9日9時16分 紙面から]

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