【オリックス】宮内オーナー、ご機嫌星勘定「優勝してしまうわけです」

視察に訪れ、森脇監督（左）と談笑する宮内オーナー

　オリックスの宮内義彦オーナー（７７）が９日、沖縄・宮古島キャンプを視察に訪れ、糸井、馬原ら新戦力の動きなどをチェック。「優勝してしまうわけです」と、ご満悦の表情で、９６年以来となる１７年ぶりのリーグ優勝を宣言した。

　午前１１時に球場に到着したオーナーは、まずは投手陣のチェックのためブルペンへ。７日に急性胃腸炎でリタイアしていた金子が５８球を投げ込む姿を見て何度もうなずいた。エースの順調な調整ぶりを確認すると、メーン球場の三塁ベンチに腰を下ろし、糸井、Ｔ―岡田らのフリー打撃を見守った。計４時間半に及ぶ戦力チェックを終え「全体として、わがチームに欠けていた部分が補強できた。これは大型補強といえる。大いに期待している」と目を細めた。

　今年こそ間違いないとの思いが強い。「１０年ぐらい同じことを言っていて、言うのが照れくさいけど」と前置きしながらも、机上の計算を披露。「（混戦のパ・リーグは）３勝２敗で優勝、２勝３敗ならビリ（最下位）になる。去年は２勝３敗だったが、今年は３勝２敗になる。ということは―」と、今季は８６勝ペースでの栄光のゴールを確信した様子だった。

　御前練習にチームも活気づいた。森脇監督もＦＡ加入の平野恵に今キャンプ初ノック。オーナーのＶ発言に「今年こそはという思いがないほうがおかしい」と口にした。４年連続Ｂクラス、最下位からの巻き返しへ。総帥の期待は膨らむばかりだ。