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うどんで発電!廃棄物からメタンガスを発生させて燃焼

讃岐名物のうどん
讃岐名物のうどん。新たなエネルギー源に?
Photo By スポニチ

 産業用機械などを製造する「ちよだ製作所」(高松市)が、香川名物さぬきうどんなどの食品廃棄物から発生させたメタンガスを使い、バイオマス発電に乗り出す。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、今秋にも四国電力への売電を始め、年間約650万円の収入を見込む。

 ちよだ製作所は2010年、香川県などの支援を受け、うどんから代替燃料のバイオエタノールを抽出する技術開発に着手。その過程で出るうどんの残りかすからメタンガスを生成できることに着目していた。

 うどん店から出た残ったうどんを酵母菌で発酵させるとエタノールができる。この際に出る残りかすに水を加え、メタン菌の入った装置で野菜くずを混ぜて発酵させるとメタンガスが発生。このガスを燃焼させて発電する仕組みで、一連の設備を自社敷地に建設中だ。

 12年7月に固定価格買い取り制度が始まってから、大規模太陽光発電所の建設が全国で相次いでいるが、バイオマス発電の普及は進んでいない。経済産業省によると、メタンガスを使ったバイオマス発電の認定件数は12年11月末の時点で、北海道と新潟県の計8件だけ。

 池津英二社長は「太陽光や風力と違い、バイオマスは安定して発電できる理想的なエネルギー源だ」と話している。

[ 2013年2月10日 06:00 ]

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