2012年9月8日取材
コンフィール浮間
(共立エステート)
インプレッション1——連続即日完売した理由とは?
事前に資料請求された人を中心に行われた第1章分譲、続いて今年7月に行われた第1期分譲を連続即日完売させたマンションがある。コンフィール浮間——地上8階建て・全74戸で、正直言って目立つ物件ではない。にもかかわらず、注目度が高いのはなぜか。理由を探るべく、販売センターを訪ねた。
コンフィール浮間で、まず注目されるのは、立地と価格のバランスの良さだ。23区内に位置し、埼京線「浮間舟戸」駅から徒歩9分。同駅からは池袋へ13分、新宿に18分。通勤・通学に便利な立地で、周囲に緑が多い。それでいて3LDKが2900万円台から。4LDKでも3900万円台からの価格設定……これなら、同じ場所で賃貸マンションを借りるより毎月の支出が少なくて済む。だったら、買おうと考える人が多くなるのは当然だと思われた。
立地が納得でき、価格も納得。これで居住性にも不満がなければバランスのとれた物件と評価できる。結局のところ、マンションはバランスが大事だ。いくら価格が安くても、立地に難があり、建物の質が低ければお買い得とは言えない。立地最高で、つくりも上級、価格も高い物件は別の意味でバランスがとれている。でも、手が届かなければ意味がない。
私のような庶民でも手が届く範囲で、バランスのとれた新築分譲マンションこそ私の好み。私好みの内容について、次項で説明しよう。
コンフィール浮間で、まず注目されるのは、立地と価格のバランスの良さだ。23区内に位置し、埼京線「浮間舟戸」駅から徒歩9分。同駅からは池袋へ13分、新宿に18分。通勤・通学に便利な立地で、周囲に緑が多い。それでいて3LDKが2900万円台から。4LDKでも3900万円台からの価格設定……これなら、同じ場所で賃貸マンションを借りるより毎月の支出が少なくて済む。だったら、買おうと考える人が多くなるのは当然だと思われた。
立地が納得でき、価格も納得。これで居住性にも不満がなければバランスのとれた物件と評価できる。結局のところ、マンションはバランスが大事だ。いくら価格が安くても、立地に難があり、建物の質が低ければお買い得とは言えない。立地最高で、つくりも上級、価格も高い物件は別の意味でバランスがとれている。でも、手が届かなければ意味がない。
私のような庶民でも手が届く範囲で、バランスのとれた新築分譲マンションこそ私の好み。私好みの内容について、次項で説明しよう。
インプレッション2——住んでからの満足度を高める工夫が多い
2900万円台からの設定となる3LDKは70m2台が中心。「ゆったりした広さ」ではないが、納得できる広さである。23区内の駅徒歩圏で2900万円台から、という条件を加味すれば、十分な広さとなる。4LDKは80m2台。これも、十分な広さだ。ちなみに、70m2の3LDK中心といっても、柱の出っ張りを極力外に出すなどの工夫で従来の70m2より広く感じる。最新の工夫を凝らした間取りなのだ。
分譲価格が抑えられるだけでなく、毎月の管理費・修繕積立金も抑えられる。約70m2の3LDKで両方合わせて月額約1万4000円の予定。華美な共用施設を省いた結果、毎月の支出を抑えるマンションに仕上げられているわけだ。加えて、省エネ型のガス機器を採用するおかげで、毎月のガス代が約2000円節約できる、といった細やかな工夫もある。
コンフィール浮間は、そのような細やかな工夫で住んでからの満足度を上げてくれるマンションでもある。そのほかの工夫をあげてみよう。
まず、キッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)が付く。ディスポーザーを設置する場合、ディスポーザー専用の浄化槽をマンション敷地内に設置しなければならない。戸数規模の小さなマンションの場合、設置場所の問題、費用の問題でこの浄化槽が設置しにくい。
これは、致し方ないことである。だから、私は小規模マンションの場合、ディスポーザーがなくても、「24時間ゴミ出しOK」になっていれば、合格点を与えている。「24時間いつでもゴミ出しができるなら、実質的にディスポーザー付きと同じ暮らしができるだろう」と考えるからだ。
ところが、コンフィール浮間は全戸ディスポーザー付きで、しかも24時間ゴミ出しOKとなっている。これは“3LDKが5000万円以上"の高級物件で実現しやすい工夫。それを、コンフィール浮間は庶民的な分譲価格で実現させている。細かな部分だが、大きな工夫と評価される。
このほか、キッチンには食器洗い乾燥機と静音シンクも標準装備だ。正直言って、この価格水準で食器洗い乾燥機が付くのは驚き。普通はオプション設定になる設備である。
さらに、70m2を超える住戸の浴室は1618サイズ。通常、この広さの住戸に採用される1418サイズより一回り大きなお風呂になっている。私は、個人的にこの1618サイズが好みなのだが、滅多にお目にかかれない。 リビングには部屋を区切ったり、一体化させたりできるウオールドアが採用されているのだが、このウオールドアを天井から吊っているところにも注目したい。天井から吊るおかげで、ドアを開け放したときの開放感が大きくなる。ちなみに、1階住戸だけはこの方式ではなく、天井からわずかに壁が出て、その下にウオールドアが配置される。これは、1階住戸は天井が高くなるための措置。「天井が高い」という1階住戸の特徴によって生じる違いである。
収納は奥行が深く使いやすいのだが、その扉にも工夫がある。観音開きの扉の場合、扉下部が床面から少し上に位置するように設計されている。これは、扉を開けたとき、扉が足にぶつからないように、という心遣いである。
繰り返すが、そのような工夫が多いことが、コンフィール浮間の特徴である。
分譲価格が抑えられるだけでなく、毎月の管理費・修繕積立金も抑えられる。約70m2の3LDKで両方合わせて月額約1万4000円の予定。華美な共用施設を省いた結果、毎月の支出を抑えるマンションに仕上げられているわけだ。加えて、省エネ型のガス機器を採用するおかげで、毎月のガス代が約2000円節約できる、といった細やかな工夫もある。
コンフィール浮間は、そのような細やかな工夫で住んでからの満足度を上げてくれるマンションでもある。そのほかの工夫をあげてみよう。
まず、キッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)が付く。ディスポーザーを設置する場合、ディスポーザー専用の浄化槽をマンション敷地内に設置しなければならない。戸数規模の小さなマンションの場合、設置場所の問題、費用の問題でこの浄化槽が設置しにくい。
これは、致し方ないことである。だから、私は小規模マンションの場合、ディスポーザーがなくても、「24時間ゴミ出しOK」になっていれば、合格点を与えている。「24時間いつでもゴミ出しができるなら、実質的にディスポーザー付きと同じ暮らしができるだろう」と考えるからだ。
ところが、コンフィール浮間は全戸ディスポーザー付きで、しかも24時間ゴミ出しOKとなっている。これは“3LDKが5000万円以上"の高級物件で実現しやすい工夫。それを、コンフィール浮間は庶民的な分譲価格で実現させている。細かな部分だが、大きな工夫と評価される。
このほか、キッチンには食器洗い乾燥機と静音シンクも標準装備だ。正直言って、この価格水準で食器洗い乾燥機が付くのは驚き。普通はオプション設定になる設備である。
さらに、70m2を超える住戸の浴室は1618サイズ。通常、この広さの住戸に採用される1418サイズより一回り大きなお風呂になっている。私は、個人的にこの1618サイズが好みなのだが、滅多にお目にかかれない。 リビングには部屋を区切ったり、一体化させたりできるウオールドアが採用されているのだが、このウオールドアを天井から吊っているところにも注目したい。天井から吊るおかげで、ドアを開け放したときの開放感が大きくなる。ちなみに、1階住戸だけはこの方式ではなく、天井からわずかに壁が出て、その下にウオールドアが配置される。これは、1階住戸は天井が高くなるための措置。「天井が高い」という1階住戸の特徴によって生じる違いである。
収納は奥行が深く使いやすいのだが、その扉にも工夫がある。観音開きの扉の場合、扉下部が床面から少し上に位置するように設計されている。これは、扉を開けたとき、扉が足にぶつからないように、という心遣いである。
繰り返すが、そのような工夫が多いことが、コンフィール浮間の特徴である。
インプレッション3——防災に力が入ったマンションである
細やかな工夫を凝らす売り主は、共立エステート。分譲マンションではまだ馴染みが薄いだろうが学生向けの寮やビジネスホテル・リゾートホテルの開発がメインの会社で認知度を上げる時期だからこそ、よいマンションをつくろうと努力し、細やかな工夫を凝らしている。こういう「がんばっている時期」の不動産会社は損得を度外視して高品質のマンションをつくりやすい。だから、狙い目だと私は考える。
同時に、親会社である共立メンテナンスは先日の大震災を経験した東北地方でもホテル業を営んでいる会社であるため、人々の命を守る住宅業においても特に防災対策に力を入れるといった特徴もある。建物に採用されるコンクリートは強度30ニュートンの強固なもの。いわゆる「100年コンクリート」と呼ばれる水準である。マンホールトイレ、かまどスツールなど、災害時に役立つ備えをも充実している。
総合的にみて、コンフィール浮間は購入者にとってはお買い得物件といえる。
約11万m2もの広さがある都立浮間公園まで約400m、桜が約80本の並木が身近など周辺に緑が多く、徒歩2分(約110m)の西浮間小学校は3年前に開設されたばかりで屋上プールなど最新のつくりに。24時間営業のマルエツなどスーパーマーケットが徒歩10分以内に3店舗……目立たない物件であっても、長所の多い。それが、コンフィール浮間で即日完売が続いた理由と考えられる。
同時に、親会社である共立メンテナンスは先日の大震災を経験した東北地方でもホテル業を営んでいる会社であるため、人々の命を守る住宅業においても特に防災対策に力を入れるといった特徴もある。建物に採用されるコンクリートは強度30ニュートンの強固なもの。いわゆる「100年コンクリート」と呼ばれる水準である。マンホールトイレ、かまどスツールなど、災害時に役立つ備えをも充実している。
総合的にみて、コンフィール浮間は購入者にとってはお買い得物件といえる。
約11万m2もの広さがある都立浮間公園まで約400m、桜が約80本の並木が身近など周辺に緑が多く、徒歩2分(約110m)の西浮間小学校は3年前に開設されたばかりで屋上プールなど最新のつくりに。24時間営業のマルエツなどスーパーマーケットが徒歩10分以内に3店舗……目立たない物件であっても、長所の多い。それが、コンフィール浮間で即日完売が続いた理由と考えられる。