【レポート】

このクッキーは削除するべからず - Operaからのおくりもの

後藤大地  [2010/12/14]

Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

13日、郵便物が届いた。ポストに入らないので取りに来て欲しいとインターホンごしに言われる。記憶にない国からの郵便物だ。しばらく眺めてみたが、誰からの郵便かわからない。そもそも書いてある言葉が英語ではないようにみえる。「ドイツ」、「優先便」といったような言葉は読み取れるが、どうもフランス語かなにかで書いてあるようにみえる。ともかくも英語ではない。

航空会社からなにか届いたかと思いながら後ろを見てみると、スタンプ押しで小さいうえ、あいにく雨でにじんでしまい読みにくくなっているものの、ノルウェーのオスロからの郵便で、送り主はOpera Softwareだと書いてある。オスロのOperaに知り合いはいないのだけれども、なにか小包が届いた。

雨が降る中で届いた国際郵便。どうやらフランス語でなにか書いてある。

にじんでしまっているものの、裏にはノルウェーのオスロ、Opera Softwareが送り主だと書いてある。

小包を開けると、中からポストカードが一枚出てきた。緩衝材の上にカードが一枚だ。アマゾンのような大仰な梱包だと関心する。いわゆる年末の挨拶が書いてある。裏返すと「クッキーは削除しないで食べてちょうだい。Palのキッチンで実際に生きてる人たちによって作られたクッキーだからね。それじゃ!」と書いてある。

小包の中身はポストカード

ポストカードには「クッキーは削除しないで食べてちょうだい。Palのキッチンで実際に生きてる人たちによって作られたクッキーだからね。それじゃ!」と書いてある。

緩衝材しか見あたらないが、そういえば箱の中からはシナモンの香りがしてる。緩衝材をもぞもぞとまさぐってみると、中からクッキーがでてきた。いつもFirebugで見ているクッキーではなくて、甘い方のクッキーだ。

シェアの上で主要ブラウザはIE、Firefox、Chrome、Safari、Operaの5つに分類される。Operaはこの中でもっとも少ないシェアとなるが、モバイルデバイスや組み込みデバイスでは強い存在感とシェアを誇り、そしてPCブラウザとしてもピーキーな機能を提供して熱狂的なユーザを獲得している。Operaダウンロード達成記念に同社の当時のCEO、Jon S. von Tetzchner氏が泳いで米国に渡ろうとしたり、Chromeの最速ビデオに対抗して愉快なビデオを制作したり、いつでもユーモアたっぷりだ。

クッキーを削除するなと書いてなければ、緩衝材で見えないクッキーは文字通り削除されていただろう。リアルクッキーが届くとは思っていなかった。シナモンの香りが効いた美味しいクッキーだ。ユーモアたっぷりのOperaは今でも健在か。ハッピーホリデー、Opera!

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