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ＴＡＪＩＲＩ（右）と篠瀬

　ＴＡＪＩＲＩ（４２）が鬼になる。ＷＮＣ２・１６北千住シアター１０１０大会でオールドルーキー・篠瀬三十七（３７）と一騎打ちすることが発表された。

　昨年７月にデビューした篠瀬は早大法学部卒で、かつては超大手電機メーカーに勤務していた変わり種だ。昨年１２月には若手登竜門の第１回デーブ・フィンレー杯に優勝するなど実力を見せつける一方、寄る年波には勝てないのか、スタミナ面に課題を残す。１・２５新宿大会ではＴＡＪＩＲＩのパートナーとしてメーンに抜てきされたが、後半に急失速。そんな歯がゆい弟子に活を入れるため、エース自らが相手を買って出た。

　ＴＡＪＩＲＩは「前回は途中で電池が切れて、ぬいぐるみになった。今回、それがちょっとでも目についたら顔面を蹴っていく。公開処刑になる」と恐怖勧告。このシゴキに耐えなければ、篠瀬に明日はないという。指導者の体罰問題が表面化している今、なんとも物騒な予告だが、ＴＡＪＩＲＩは「胸を貸すとかじゃない。真剣にいく」と情けを捨て、あえて鬼軍曹になる覚悟だ。

　一方の篠瀬は「ＴＡＪＩＲＩさんの指導を仰ぎたい」と言葉少な。“愛のムチ”に耐え抜けるか、注目だ。