「女王」と「伝説」が平昌の最後の夜を彩る。
フィギュアスケートの「女王」キム・ヨナ(22)=高麗大楽=と「伝説」ミシェル・クワン(32)=米国=は5日、平昌冬季スペシャルオリンピックス閉会式(江原道平昌郡・竜坪ドーム)で公演を行う。二人は5日午後2時からリハーサルに臨み、夜7時30分から行われる閉会式でリンクに立つ。
■キム・ヨナとクワンの「意義深い共演」
キム・ヨナとクワンが共演するのはこれで4回目だ。2009年8月にソウル、10年7月と10月に京畿道高陽市と米国ロサンゼルスで一緒にアイスショーに出演した。
クワンは世界選手権で5回優勝に輝いた「銀盤の伝説」だ。豊かな表現力と優雅な演技で世界的な人気を博した。06年に引退した後は、フィギュア解説者や米国務省の公共政策特使として活動している。先月、ホワイトハウス国家安保チームで働く軍法務官と結婚した。
キム・ヨナは小さいころからクワンにあこがれてきた。2010年のバンクーバー冬季五輪で金メダルを取った後にブライアン・オーサー・コーチ=カナダ=の元を離れたとき、新コーチの人選についてクワンにアドバイスを求めた。キム・ヨナが10年秋から11年3月のモスクワ世界選手権まで指導を受けたピーター・オペガード・コーチ=米国=はクワンの姉の夫だ。キム・ヨナが平昌冬季スペシャルオリンピックスPR大使を務めたのもクワンと関係がある。スペシャルオリンピックス国際機構(SOI)理事であるクワンが「スペシャルオリンピックスの活動に積極的に参加してほしい」としてキム・ヨナを誘ったのだ。
二人の閉会式公演は二つのパートに分かれている。一つ目は、米国の人気歌手マライア・キャリーの歌「ヒーロー」に合わせての演技。平昌冬季スペシャルオリンピックスに出場した全ての選手が英雄だというメッセージが込められている。二人は10年に韓国で行われたアイスショーでも同じ曲で見事なアンサンブルを披露した。