世の中には真面目な方が多いようだ。いや、正確には、真面目なフリをしている方が多いというべきだろうか。皆、本当は英語の勉強なんてやっていないのに、質問だけは真面目なのだ。
実際に「今なにをやっているんですか?」と聞いてみれば、「週に一度ジオスに行って英会話がんばってます」「TOEI700点を目標に勉強しています」「1ヶ月間シドニーに留学しました」とくる。……いやはや、こんなもの英語の勉強でも何でもない。ただの遊び・趣味だ。
誓ってもいいが、週1の英会話だけではまともな会話は絶対にできるようにならないし、TOEIC700を突破したところで、バーで外人にナンパされたときにひょこひょこ付いていく程度の能力しか身につかない(笑)
前言を撤回させてほしい。真面目なフリとは失礼千万だった。彼らは本当は英会話学校とETS(TOEIC運営機関)へせっせと寄付をしているとっても真面目な人たちなのだ(笑)
□英語の勉強?なにそれ?
「こんなに高慢な態度をとるからにはG戦士はちゃんと勉強しているんだろうな?」と思われた方、申し訳ない。大学に入ってから、G戦士は英語を勉強したことがない。本来、「真面目なフリをしているだけだ」と馬鹿にする資格などない不真面目な奴なのだ。
しかしG戦士の英語力は一般大学生よりも高いレベルにあると思う。TOEICの勉強なんて阿呆らしくて(本当は面倒くさくて)全くしていないが、一応900over(935点)だ(←こんな点数、本来は自慢になるものではない)。文法ミスは多発するが、英語で政治経済について議論することもできる。海外に住んだ経験のない純ジャパニーズの中では、かなり高い英語力があると自認している(あくまで日本人という限定が必要だが)。
「英語を勉強していないはずなのに……こんなの嘘八百だ」と思われた方、センスがいい。英語を楽に身につける裏技などありはしない。外国語の習得には絶対に地道な作業が必要だ。少し補足説明が必要だ。
私は英語を「勉強」してこなかった。しかし、英語に「触れる」ことは欠かさなかった。
□日本の外に興味をもつ
英語に「触れる」とはどういうことか? それは文字通り、英語を読み、聞き、書き、話すことをただひたすら繰り返すことだ。
「それを勉強というのじゃないのか?」という反論があるかもしれないが、それは英語を特別視しているから出てくる発想だ。我々は勉強などせずとも毎日ある言語に触れ続けているではないか。そう、日本語にだ。日本語を英語に変えればいいだけのことだ。
とはいえ、英語に触れ続けるのは苦痛だ。普通は「勉強だ」と言い聞かせて初めてやれるものだ。受験勉強と同じように。……だから、私はあるひとつの決まりを作った。それを守ってさえいれば、苦痛なく英語に触れ続けることができるような、次の決まりを。
・日本の外に興味をもつこと。
ただ、これだけだ。勝手に英語は上達する。問題集を解かなくても、単語を暗記しなくても、英語日記を書かなくても、ただ普通に生活していれば英語は上達していく。
□いつの間にか英語に触れている
分かりにくいと思うので、例を出そう。
最近、会社の先輩との会話をきっかけにMBAに興味を持った(Master of Business Administration:経営学修士)。ここで大事なのが、「へえ」で終わらせず、興味を具体的なアクションに結びつけることだ。
ビジネススクールのサイトは英語の宝庫だ。有名どころでいうと、
Harvard Business Schoolや
Booth(Chicago)にはたくさんの動画がある。こういうのを聞くだけでもかなりいいリスニングの練習になる。
Business Schoolについて調べていると、その就職先、キャリアプランはどうなっているんだろうという疑問が沸いてきた。MBAに人気の就職先であるMckinsey&Companyについて調べてみよう。アメリカの会社なのだから、普通に考えれば英語で検索するのが自然だ。すると、
インタビュー必勝法のような映像群が見つかった。(あれ、また英語に触れなければならないぞ)
「なんかエリートな会社だなあw」と思って、それ以外に変わったキャリアはないのかなあと探してみると、
Better Place(電気自動車のインフラを作る会社)のような面白い企業が見つかる。そのビジネスモデルを
解説する動画が見つかる。……こういうことを繰り返していると、いつの間にか毎日英語に触れていることに気づくはずだ。
お金は1円もかかっていない。無理して勉強もしていない。ただ、日本の外に興味の範囲を広げただけだ。
□G戦士のやり方
例では、MBAで検索することから始めたが、毎日毎日調べたいことがあるわけはない。普段から英語のニュースを見るのが基本だ。興味がある部分が出てくれば検索していく。以下に私が使っている英語メディアを列挙する。
・
Reuterのビデオ
いつも聞いている。ただ聞き流すだけ。というか、TVと同じように、常につけっぱなしにする。たまに、興味のあるニュースが流れたら、真剣に見る。かなり気になったら、Googleで検索。
気に入っている点は以下の2点。第一に、日本語の字幕付きのビデオも多い。なんだかんだいってニュースの英語は難しい。字幕付きのがたまにあるとほっとする。第二に、内容のバランスがいい。今日のビデオの内容を見ても、失業問題から海外芸能ニュースまで多種多彩。偏らない。
・
WallstreetJournal
これも短時間の動画なので、比較的聞き流しやすい。Reuterに比べるとシリアスな内容が多いので、気が向いたときという感じか。たまにJournalの禿のおっさんが出てくるが、はっきり言って嫌いである(笑)
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Economist
ひとつあたりの時間が長く、とても聞き流せる内容ではないので、
LivedoorReaderに登録しておいて、興味のあるタイトルのものが見つかったらという感じ。ただし、週末に後進されるPolitics this weekとBusiness this weekはよくまとまっているので必ずチェック。
また、Economistは、TV代わりというよりは、新聞代わりにオンライン記事を読むことが多い。かなり難しい表現が多いが、どれも良質な記事ばかりで重宝する。
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CNBC
たまに面白い長時間のインタビューを企画している。これもLivedoorReaderでチェック。あと、キャスターはかなり好みなので、たまに意味もなく見る(笑)
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CNN
政治経済系ではないもっと一般的なメディアに触れたくなったときはCNN。
□なぜ日本語のメディアを選択するのか?
G戦士は日本語のニュースを全く見ない。代わりに上記の英語メディアを見ている。……こう言うと、かなり無理しているように思えるかもしれないが、私からすれば、全く逆だ。「よく日本語のニュースだけを飽きずに見ていられるな」と思う。
日本のTVや新聞のレベルは驚くほど低い。もはや日本語で真面目な情報を集める気には到底なれないというのが私の正直な感想だ。お笑い番組なんかはやっぱり日本のものが一番しっくり来るので、見ようかなという気にはなるが、政治経済系の番組は見る気がおこらない。
はっきり言おう。日本のメディアは全部クソだ(笑) 正月のNHKのスペシャルでさえレベルが低かった。一流の学者・ジャーナリストを集めたにもかかわらず、だ。一つのテーマで1時間くらい議論できればすごく深い番組にできるだけの人を集めているのに、時間・視聴率の制約があってできない。あの時間ではまともな議論は不可能だ。無料動画としては日本では最高品質クラスの番組だったが、それでも海外と比して、レベルが低すぎるのは否めない。英語メディアは、オンラインで、無料で、深い分析を含めた記事・動画を配信しているのだ。
日本のメディアは、システム全体の問題ゆえに、低質なものになっている(中にいるひとたちが馬鹿なわけでは決してない)。構造上、日本のTVや新聞では、一面的・浅い意見しか訴えることができないのだ。
一度ゼロベースで考えてみて欲しい。日本語という括りを外して、世界の数多いメディアの中から良質のものを幾つか選んでみるのだ。日本のメディアを選ぶ理由はどこにあるというのか?
受験時代はお世話になりました。
無事志望校には入れた今、大学に入っても英語の勉強をしていてこのブログを参考にさせていただいてます。
ちょっとした要望なんですけどこの記事のような一般向けの英語学習に関する記事のリンクをまとめてくれませんか?
コラム欄以外にも散らばってて見つけるのに苦労するのでお願いします。