一 先生と同じ目線で物をいい
二 わたし畑姑は嫁ごをパトロール
三 赤白のささげが描くスカイツリー
四 きっかける土鍬私のハーモニー
五 本家カマド今は無いのか一周忌
六 草敷きし緑のじゅうたん歩く我
七 摩訶不思議歳と同じ体重値
八 ありがっとツルと鶴とで恩返し
九 ねじり花万葉の女になりきって
十 311返して下さい宝物
十一 良くたがり言われし土地に学校が
十二 あそこにも母ちゃんの花おき土産
十三 虫たちよ貴方の世界にオンチある
十四 賢治さん庭の宇宙ス見えますか
十五 バッカォーと鳴くカラスに励まされ
十六 鬼やんま挨拶に来た秋近し
十七 五時なのに虹が出てると孫笑い
十八 カマキリにみち子の名付け呼ぶ私
十九 九一四日デェデポッポとご対面
二十 豆台風ところかまわずわず突っ走り
二十一 そよ風が緑に見える豆畑
二十二 山の幸食べてダメとはけしからん
二十三 包装紙幸せを折る千羽鶴
二十四 減反の田にも庭にもハハコグサ
二十五 まぁいっかその一言で絆される
二十六 黄金虫ゴキブリだって金持ちだ
二十七 君の名は太平洋の洋子です
二十八 一段と鳥のさえずり高き年
二十九 秋桜とソメイヨシノが庭自慢
三十 天あおぎ菊芋笑えむ秋の空
三十一 ばあちゃんトレードマーク爪に土
三十二 ハタを織る誰でもできた昔女
三十三 冷えた朝雲海を見た感動を
三十四 ステージで復興支援手話の手
三十五 七千の農民兵士千三忌
三十六 スカイツリお役目ごめんツルをひく
三十七 豆を引き冬の到来待つばかり
三十八 おらほの家神楽あるのす来てけでぇ
三十九 ツルバギア足跡残す大地に根
四十 豆小豆マメで暮らせと母の声
四十一 竹を取る姫はいぬかと呼んでみた
四十二 熊だってキミが大好きコーン畑
四十三 穴熊や白鳥とも六区の地
四十四 もう一度見直そうよ土手の草
四十五 朝一に運勢見ての初仕事
四十六 講中神楽の歴史幾百ぞ
四十七 孫胸にトロンボン抱きマーチング
四十八 ブルームンお願いしたのお月さま
四十九 友はみな人の痛みが分かる女
五十 指をおり暮らしの句詠む五七五
五十一 神楽舞う宿に福来る願い込め
五十二 書く事は生きた証の一頁
五十三 書かずとも郵便物を待つ私
五十四 イイフウフ問うて幾年答え出ず
五十五 誰も居ぬ本家の庭は黄のたたみ
五十六 ワッハッハと笑うからす屋根の上
五十七 一杯のラーメンが語る苦い味
五十八 赤飯の腕前上がる六十路かな
五十九 動物は皮を残すが人間は
六十 逢うたびに大きく見えるスニーカー
六十一 じれったい大きな声で答えてよ
六十二 ジジババも緊張する参観日
六十三 ヒイバアの玉子焼き好き孫の声
六十四 小麦粉と卵三個でケーキでき
六十五 煮ると焼く蒸し物できて一人前
六十六 古い家プレハブよりも良しとする
六十七 後三つ山を登るぞこの足で
六十八 師走くる二人の恩師明治女
六十九 宝物びょうぶの中の切手達
七十 無鉄砲先生困る添削歌
七十一 ドンの音犬がグルグル獲物とる
七十二 師走中反省ばかり先に立ち
七十三 若き頃ナメタガレイでお年取り
七十四 鍋囲みスキヤキソングお年取り
七十五 権現さん新米お神酒おすそわけ
七十六 名コンビ成木に向かい成りますと
七十七 姫なのに兜被せて膝の上
七十八 ひばり節私に無いのみち子節
七十九 こちみって猪豚年の愛称
八十 赤帽に前かけ似合う地蔵たち
八十一 古布を裂き糸を紡いで宝物
八十二 おっほ鳴き火の用心と幸運ぶ
八十三 冬至の日あたられねよにと南瓜煮
八十四 旬時あれもこれもと親心
八十五 葛と花巻牧薪でトリプルだ
八十六 秋野菜まだ大丈夫雪の下
八十七 言い聞かす今やらないでいつやるの
八十八 命あり生きるを編んで年を越す