「タイマン」をすると決闘罪?

法律クイズ 2009年9月14日 更新

Q.

 2009年の夏に、暴走族の頭である武蔵くんと、同じく暴走族の頭である小次郎くんは、以下のような会話をしました。

 武蔵くん:「明日、どっちが強いかタイマンだ。」
  小次郎くん:「もちろん、望むところだ。」

 さて、このような会話をしただけで、罪になる者はいるでしょうか?

  1. 武蔵くんだけ、罪になる
  2. 小次郎くんだけ、罪になる
  3. 二人とも、罪になる
A.

正解(3) 二人とも、罪になる

 「決闘罪」という罪があります。決闘および決闘への関与を禁止するために、明治22年に制定された「決闘罪ニ関スル件」という法律に定められている犯罪です。
  この法律により、決闘を申し込んだ人、決闘に応じた人、決闘に立ち会った人、証人、付添人、決闘場所を提供した者などが処罰されます。

 どのような行為を「決闘」というのかは、法律には定められていません。
  ただ、判例では、「当事者間の合意により相互に身体又は生命を害すべき暴行をもって争闘する行為」とされています。
  一定の慣習・規約に従うことや、証人や介添人が立ち会うこと、名誉の回復を目的とすることなどは、犯罪の要件としては必要ありません。
  また、必ずしも1対1で行われる必要もありませんが、少年少女による果し合い、いわゆる「タイマン」は、決闘に該当するとの判断がなされており、実際に検挙もされています。

 よって、本問の武蔵くんは決闘を挑んだ者、小次郎くんも決闘に応じた者として、6月以上2年以下の有期懲役に処されることがあります(同1条、刑法施行法)。

 なお、決闘の結果、人を殺傷した場合は、決闘の罪と刑法の殺人罪・傷害罪とを比較し、重い方で処罰されます(同3条)。

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