野球・ソフト:組織統合で五輪復帰へのチャンス
毎日新聞 2012年07月25日 02時30分
【ロンドン小坂大】20年夏季五輪での競技復帰に向け、組織を統合することで合意した国際野球連盟のフラッカリ会長と国際ソフトボール連盟のポーター会長が23日、ロンドン市内でそろって毎日新聞の取材に応じた。両会長は組織の統合で「五輪復帰に向け、いいチャンスとなる。前向きに進めて、両競技の選手に夢を戻したい」と期待した。
組織の統合は五輪のためだけでなく、ともに活動することで「全世界に両競技を普及することが可能になる」(フラッカリ会長)という。08年北京五輪を最後に野球が外れた理由に米大リーグの五輪不参加が挙げられるが、フラッカリ会長は大リーグ側に参加を積極的に働きかけているといい「例えば五輪で競技実施期間を5〜6日にするなど現実的な提案をしなければならない」との案を明かした。
また、ポーター会長は世界選手権(カナダ)で日本が42年ぶりに優勝したことを「ソフトボールが世界に普及して、競技力も高まっていることを示した」と歓迎。国際オリンピック委員会(IOC)が女性の参加を促していることで「ソフトボールは大きな役割を担っている。五輪競技から除外されることの方が不思議だ」と力を込めた。