長野・飯田市、交差点を円形の「ラウンドアバウト」方式に改修
長野・飯田市が、交差点を「ラウンドアバウト」方式に改修し、6日から通行が可能となった。
長野・飯田市東和町にある五差路には、信号機がない。
それでも車がスムーズに通行できる秘密は交差点の形で、円形をしている。
車は右方向に行きたくても、必ず交差点を左折する。
そして、時計回りに走り、目的の道に進む。
この通行方法は「ラウンドアバウト」と呼ばれ、信号機がないため、スムーズに走行することが可能になるという。
これまで設置してある信号機を撤去して取り入れたのは、飯田市によると、全国で初めてだという。
6日から通行が可能となったラウンドアバウトについて、飯田市建設部地域計画課の松田昌二課長は「今も現地を見ますと、信号機がなくて、周囲の背景もすっきりして見えるので、地域の皆さんの思いが実現してよかったと考えております」と話した。
ラウンドアバウト方式では、中を走っている車が優先されるため、外から入ってくる車は一時停止しなければならない。
スピードも出にくいため、大きな事故は起きにくいとみられる。
また、電気を使わないので、災害の影響を受けにくいというのも、取り入れた理由の1つだという。