相 棒 SEASON T

警視庁たりだけの特命係


「 特命係、最後の事件 」

≪ 15年前の武装グループ篭城事件の人質だった3人が、この1年の間に変死した。篭城事件を担当した小野田官房長は不審に思い、捜査を開始する。呼び付けられた形で杉下と亀山も捜査に加わるが、その途端新たな殺人事件に遭遇してしまう… ≫


権力と金のある悪人に、真っ向勝負する右京さんがいい感じです。右京さん達とは別に、真相を探る元緊急対策特命係隊員で現富士見警察署長の萩原もいい感じ。それぞれに信念を持って目標を落として行くところが格好いいと思いました!(萩原の殺人はいけませんが…)北条閣下の悪人ぶりがすごく目立ってて、こいつを崩すんだという目標が明確でしたね。
特命係はこの時点で廃止されてるんだけど、ほとんど忘れて見てました。(笑)

以下、話の流れに沿ってツボや台詞の抜書きをします。


滅多に見れないスーツ亀山と右京のツーショット 警察庁官房長室で小野田と杉下が待っていたのは、亀山薫。…台詞抜書き

小野田と杉下は官房長室から揃って外を見ていた。
小>「そろそろかな」
右>「ええ」
小>「楽しみだね」
トントンとノックをして亀山が入ってくる。二人は振り返った。
亀>「おはようございます。」
小野田の机の前まで来て、
亀>「亀山薫、只今参上しました。」
と言い、敬礼した。
小>「ほら、言った通りだろ。今日の昼飯はお前持ちだ。」
右>「ええ」
小>「勝負してたんだよ。君がどんな格好で現れるか。」
亀>「は?」
小>「俺は絶対背広だと思ってた。」
右>「僕はいつもの格好だと思ってました。」
亀>「あぁ、いやいやこれは、あの、一応礼儀って言いますか…あの、昼飯賭けてたんですか?」
右>「些かガッカリです。」
亀>「え?」


このシーン可っ笑しぃ〜! 想像すると、官房長が亀山くんってどういう人なのかと尋ね、右京さんが答えているうちに賭けの対象になちゃったんでしょうね。右京さんの言葉に抑揚はないけど、本当にガッカリしたんじゃないかと思います。官房長よりも自分の方が亀山を理解してると思ってただろうし、一応背広が似合ってるとフォローしますが、何だか笑えるやり取りです! 亀山は右京さんの期待を裏切った形になっちゃて、不機嫌そうに背広のボタンを外してネクタイを弛める。好きだなぁこのシーン♪


官房長に先日断った一課復帰をお願いした亀山、やはり居心地が悪いのか、不機嫌な感じで車を運転。右京さんに 「 今日はひどくご機嫌斜めですね。」 と言われてしまいます。右京さんでも、人の事が気になるんですねぇ。あ、亀山の事だから気になるのか…(笑)


やるよ。とっとけ。 亀山が遺体を発見し、やって来たのが三浦と伊丹。わざとらしく 「 警察庁の亀山さま〜 」 と呼んでます。(笑) 彼に亀山は自慢気に名刺を渡すんですが、肩書きが [ 警察庁長官官房付 ] ってなってて、むちゃくちゃ嫌そ〜な顔をする伊丹。(*^o^*)

もう一つ伊丹が可笑しかったのは、北条の事情聴取に来ると官房長が先に来ていて、畏まるところとか、返事をしない北条に三浦が気付いて伊丹を突付き、「 閣下 」 と伊丹が言い直すところ。(笑)


北条の指紋を採取する為に、たまきの名刺を使う右京さん。あのウッカリはわざとらしくて可笑しかった〜。北条も何となく怪しいと感じたんじゃないかなぁ? (笑)


亀山の秘密のお願いは、官房長から右京さんに筒抜けだった話。…台詞抜書き

車中で杉下が唐突にこう言った。
右>「あ、君は捜査一課に戻るようになったようですよ。」
ニコニコと運転していた亀山は驚いて杉下を見る。
官房長室の机に被りつくようにして抗議する亀山。時々後のソファーに座ってる杉下を盗み見ながら。
亀>「言いつける事ないじゃないですか!」
小>「言いつけたりしてませんよ。話しただけ。」
亀>「何で話すんですか?」
小>「いけなかったかな?」
亀>「だって…」
小>「別に恥ずかしい事じゃないでしょ。使えるコネがあるなら最大限に利用する。立派な処世術ですよ。」
亀山が後を盗み見ると杉下と目が合った。
亀>「そういう目で見ないで下さいよ!」
右>「僕は君がどんな手段で捜査一課に戻ろうと、非難したりしませんよ。」
亀>「当たり前じゃないですか! あなたに非難される謂れはありませんよ!」
右>「ええ、ですからそう言ってます。」
亀>「いいですよもう!」
居た堪れず亀山は出て行く。
小>「悩ましき青年だね。でも、そういうところがいいんだろ、お前は。」
地下駐車場に杉下が降りて行くと車で亀山が待っていた。


ここも気に入ってるシーンなんですよ〜! 何だかこの12話では官房長と右京さんと亀山、三人の会話が妙〜に面白いです! それぞれの性格がよく出てて、何度見ても飽きないですね〜♪


角田課長がね、誰もいなくなった元特命係で、淋しそうに新聞読んでるんです。そこが何かいい人っぽくていいなぁと。訪ねて来た右京さんの傷を心配したり、後から来た亀山にゆっくりして行けと言ったり。声がね、嬉しそうだったのもツボ。
右京さんが角田課長に 「 暇ですか? 一度言ってみたかったんです。」 って言うのも笑えた〜!


萩原と杉下…台詞抜書き

萩>「あなた、変わりませんね。どんな命もみな同じもんだと思ってらっしゃる。それが極悪人の命だろうと、誰もが認める善人の命だろうと、命は命。しかし、本当にそうでしょうかね?命に差はありませんか!?」
右>「ないと…僕は思います。」


この台詞は印象的でした。私は、微妙だなぁ…。極悪人の命に価値があるとは思えないんですけどねぇ。


結局、小野田官房長は、北条の名誉を守る代わりに萩原の報告を握りつぶした人物の名を教えてもらうという取引をして、この事件を終らせようとしますが、右京さんと亀山は納得せず決別。
真実というものに頑固に拘る右京さんは、やっぱり格好いいんでしょうね。だから亀山もついて行くんだろうなぁ。男に惚れるってこういう事なのかなぁ? (*^o^*)



p.s.1 右京さんの亀山評価 「 お見事です。思い出したように出る君の山勘は、神憑りに近い。」
p.s.2 右京さんの亀山評価 「 もちろん。君の運転はなかなか心地いいですよ。」
p.s.3 右京さんの名言 「 もしも限界があるとしたら、諦めた時ですから。」

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北条 晴臣 ( 長門 裕之 ) 元外務省局長
萩原 壮太 ( 内藤 剛志 ) 元緊急対策特命係
石嶺 小五郎 ( 森本 レオ ) 元緊急対策特命係
川端 蘭子 ( 池脇 千鶴 ) 元外務省局員の娘

−おわり− Tori2 '06.04.09 SUN

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