相 棒 SEASON T

警視庁たりだけの特命係


「 右京撃たれる 特命係15年目の真実 」

≪ 内村刑事部長から特命係廃止が杉下と亀山に言い渡された。杉下は警察庁へ、亀山は運転免許試験場へと配属される。杉下は、納得のいかない亀山を特命に残し、一人小野田に事情を聞きに行く。そこで杉下は、小野田を狙った狙撃犯の銃弾に… ≫


この話は特命係が出来た経緯を知るために、一度は見ておくといいかなぁと思います。そして亀山が初めて小野田官房長と出会ったんですよね。初対面は右京が手術中の病院でしたが、亀山は官房長の顔を知らなかったようです。

その後特命係廃止の理由を知っているのではないかと(右京が訪ねてるし…)聞きに行って、「私が潰しました。理由は杉下を私の手元に置く為。」とか言われて怒る亀山。小野田は移動先を優遇しようとしますが、亀山は拒否します。でも、「やせ我慢なんです。」って言うところなど、正直さが出てましたね。ここで小野田に、右京と亀山が上手く行ってる理由が何となく判るのです。見てる私にも、ああそうだなと再認識させてくれた感じでした。

そうそう、普段能面の右京と言われてますが、15年前小野田に一方的に解任された時、ちょっと悔し涙が滲んでいたように見えました。緊急対策特命係のプレートを壁から無理やり剥がし、床に投げつける場面もかなり珍しい怒りのシーンだと思います。


特命係の経緯を知った亀山がプレートの前に佇むシーン

特命係プレート特命係入口で佇む亀山に角田課長が問い掛ける。
角>「何やってんだよお前そんな所で?」
亀>「上手い事割れてますよねぇ。」
角>「あぁ?」
亀>「しっかり特命係って残ってる…」
そう言いながら亀山は特命係のプレートに触れる。
角>「しっかりしろよお前!」

佇む亀山このシーン、例の二人も気の毒そうに亀山を見てたり、マジに心配してくれる角田課長とか、いい感じ。亀山は笑っているのか何なんだか、微妙な顔で角田課長を振り返って見るんです。

絵的に気に入ってるのは亀山が左手で特命係のプレートに触れるシーンです。亀山の脳裏には今までの事が色々と浮かんでいたのでは?とか思ったり…。
ところでこのプレート、処分されちゃったんでしょうか?2シーズンで新しいプレートが取り付けられたんですが、誰かがこっそり持ってて、のちのち何かの折に出てきたり…しないかなぁ?


伊丹と三浦が小野田に事情を聞くシーンがありますが、軽くあしらわれている感じで、相手が相手だけに突っ込んで聞けず、一応メモをとっている伊丹がちょっと不憫に見えてしまいました。(T_T)


たまきが病院に駆けつけるシーンが好き。その後病室に付き添ってるんだけど、二人の自然な雰囲気は、やっぱり、別れる必要あったのか?って思わせます。


今回の美和子、亀山の移動に怒りを覚えたのか、色々調べてくれて、情報が役立ってますね。そんなこんなで小野田に悪いイメージを持った亀山が、右京の「救急車を呼んだ人物を調べてほしい。」という要求に「何度酷い目に遭わされたんですか…」とか言って怒るシーンがちょっと好き。きっと亀山は誰に対してもこういう風に親身に怒りを覚えたり悲しんだりするとは思うのですが、右京の為に怒ってる亀山って良い感じです。(*^-^*)


小野田官房長が格好良かったシーン、台詞抜き出しです。

銃を向けられた小野田小野田の視線の先には拳銃を構えた石嶺、左手の方に亀山と警視庁の刑事が二人いる。

亀>「馬鹿馬鹿しいだろこんなの!今更殺して何になるってんだよ!」
小>「撃ちなさいよ。」
亀>「官房長!」
刑>「やめろーっ!」
小>「君に撃ち殺されるなら本望だ。この世にね、僕を殺していい人間は三人いる。君ともう一人の生き残った隊員。それから杉下右京。笑うかもしれないけど、本気でそう思ってるんだ。いいよ、いつでも…。」


結局、小野田の後の「奉職」という額に、石嶺がわざと外して撃つんです。小野田公顕微動だにせず。とにかく、何だか、格好良く見えました。



p.s.1 「もっと呼べよ…」伊丹に「特命係の亀山」と言われてそう答えたのは後にも先にもこの回だけだろうなぁ。
p.s.2 杉下右京は捜査二課にいた。
p.s.3 石嶺が拳銃を隠していたのは股間…。

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石嶺 小五郎 ( 森本 レオ ) 元緊急対策特命係

−おわり− Tori2 '05.09.14 WED

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