相 棒 SEASON T

警視庁たりだけの特命係


「 最後の灯り 」

≪ 気が付くと亀山は道路のガードレール脇に転がっていた。右京を捜すと、砂浜で海を見ていた。怪我をして立てない右京を亀山が背負って交番を捜す。何故こんな事になったのか?それはある撮影所で監督が変死した事件に始まる… ≫


伊丹に邪魔される右京この話好きです。物語の始まり方が謎めいていて。海辺での今と、事件発端の過去とを交互に見せて、でも解りやすいと思いました。
今回一課もたくさん出てきますが、それ以上に右京さんと亀山くんのシーンに惹かれます♪
砂浜に右京さんと亀山くんが座っていて、目の前の海は適当に波高く、
右>「最近、映画見ましたか?」
亀>「いえ…」

このシーン好き。仲瀬古監督が変死した後に、一瞬入るシーンなんですが、印象的だと思いました。 カットは、その現場に到着した右京が部屋の中を覗こうとするのを慌てて伊丹が阻止するシーンです。右京さんと伊丹のツーショットも何だかいいなぁと思って。(^o^)

変死現場にやって来た右京さんが現場写真のコピーを持ってきていて、亀山が口の端で笑いながら「鑑識の現場写真、いつの間に…」って言ってたのにも妙にウケました。(^o^)


え〜と、有名な(笑)おんぶシーン、台詞抜き出しで〜す♪

右>「交番か公衆電話、探した方がいいですねぇ。」
亀>「そうスね。行きましょう。」
右>「行ってらっしゃい。」
亀>「あ?何で俺一人なんスか?」
右>「どうやら足を怪我しているようです。」
亀>「えっ?歩けないんスか?」
右>「足手まといになりますから…」
亀>「立てますか?」
右>「いえ、だから君が…」
と言ってる横で亀山は屈み込み右京に背を向ける。
亀>「さぁ、どうぞ。」
右>「何のつもりですか?」
亀山の背を少し睨みながら右京が言う。
亀>「おんぶに決まってるじゃないですか。」
右>「決まってません。さっ、君一人で早く。」
亀>「いいから、どうぞ。」
えぃっと右京を背負う亀山。
亀>「あれっ?意外と軽いっスね、右京さん。」
右>「こんな事になるなんて思いませんでした。」
亀>「俺もっスよ!こんな目に遭うなんて!」
右>「君に背負われる時が来るなんて…」
二人の視点は少し違っていたようだ。亀山は少し笑って、砂浜を歩き始める。
亀>「それにしても此処、何処なんスかねぇ?」
右>「何処でしょう…」


可笑し〜い!このシーン、何度見てもいい感じ♪(*^o^*)

スタンガンで気絶した二人カットは、上の台詞シーンの少し前、犯人にスタンガンで不意をつかれ、トラックの荷台で気絶している右京さんと亀山くんです。この近さなら、トラックが揺れたら顔がぶつかるぅ〜(笑)
そうそう、鑑識を訪ねた右京さんの割れた眼鏡を米沢さんが、これでもかってくらい近付いてシゲシゲ見つめるシーンもあるんですが、何だかわざと顔を接近させてる?いえ、私はぜんぜんOKなんですけどね。見ててちょっとテレますが…(^ー^*)


今回は美和子もたくさん出てますね。監督のインタビューをテープに取ってて、それが後々役立ちます。[花の里]でたまきに、連絡をよこさない亀山への不満を相談したり、いい感じの女二人って思いました♪


物語の方は、犯人にカーペットを取りに来させ、動かぬ証拠となる訳ですが、それで終りではなく、犯人が動機を語った後、それがまったくの誤解というか認識不足というか、すれ違いというか…それが、仲瀬古監督が亡くなる直前インタビューテープに残っていた。という訳で…最後に右京さんが犯人の職業、電飾にかけてかどうか、海の向こう岸の夜景を見て「綺麗な電飾ですね。」って言うんです。きっちりと終りに持って行ってるんですが、虚しさの残るラストシーンでした。


p.s.1 エレベーターを4Fで降りたすぐ後のシーンが特命係だった。特命係は4Fにあるという設定なのか?
p.s.2 角田課長には京都府警に兄がいる。
p.s.3 現場の部屋の中にいた米沢が、出た気配も無かったのに、全然別の階段を上がってくるシーンがワンシーンの中に…米沢マジック?
p.s.4 右京と亀山が粗大ゴミ置き場を探っている時、レースのカーテン越しにヘルメットの人影が動くのをようやく今頃気付いた私…(汗)゛

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猪野 大 ( 山谷 初男 ) 電飾
仲瀬古 永次 ( 鈴木 瑞穂 ) 監督
須磨 玲子 ( 銀粉蝶 ) スクリプター

−おわり− Tori2 '05.09.08 THU

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