相 棒 SEASON T

警視庁たりだけの特命係


「 仮面の告白 」

≪ 亀山は職務質問でモンスター強盗をあげたが、一連の捜査が違法行為だったとして法廷で証言を求められ、挙句に被疑者は無罪となってしまった。亀山と伊丹は釈放された男を張り込み始めるのだったが… ≫


この回は亀山と伊丹が一緒に捜査してて、二人の会話が楽しくて仕方ない私です。他にもいい感じの台詞のやり取りがあるので、何箇所か書き出してみました。感想自体は短めです。 (^o^;)


■容疑者の肋骨のヒビについて法廷に呼ばれた後の伊丹と亀山の会話
歩道を歩く亀山の後ろから、伊丹が小走りに追い付きながら呼びかける。
伊>「正直者の亀山〜!」
ムッとして振り返る亀山。
伊>「おっといけねぇ、バカが抜けてた。バカっ正直の亀山ぁ。」
亀>「何だとぉ!」
伊>「てめぇの所為だぞこのヤロー!」
亀>「なにぉ〜!」
伊>「てめぇがバカっ正直に違法行為認めちまうから、野郎の自白の任意性まで疑われちまっただろうが!」
亀>「アバラへし折って吐かせた供述なんか、誰も信用しねぇよ!」
伊>「俺はそんなこたぁしてねぇよ。」
亀>「どうだかなぁ…」


伊丹の「おっといけねぇ」が時代劇みたいな言い回しで可笑しかった。二人のロングツーショットがいい感じ♪ ただ何度も見てると、通行人の一人がこちらに来かけて帰る行動を2回くらい繰り返してて、あのスーツの女性は本当の通行人だったのかな?と妙な疑問が…(笑)


■特命での右京と亀山の会話
右>「なぜ君は法廷で違法行為を認めたのですか?」
亀>「はあ?」
右>「すべて合法的に事を進めたと主張すれば、弁護側はその主張を突き崩せなかったと思いますよ。被告人が何を言おうと証拠は無い。水掛け論に終ります。」
亀>「だって…」
右>「はい?」
亀>「宣誓しちゃったでしょ、俺。」
右>「嘘はつけませんか。」
亀>「あそこで嘘をつけって言うんですかぁ!」
右>「そんな事は誰も…」
亀>「だったら何ですか!?」
右>「君のそういう正直なところ、僕はかなり高く評価しています。ある意味好ましくさえある。」
亀>「バカにしてんスか、俺を?」
右>「僕は褒めたつもりですがねぇ…」
亀>「ちっとも褒めたように聞こえませんがね!」
右>「そうですか。君はかなり捻くれていますねぇ。」
右京紅茶に口をつけてから振り返って亀山を見ると目が合って、亀山はそらし、右京はゆっくり正面を向く。


テンポ良くていいですわ♪


■張り込んでいる亀山と差し入れする伊丹の会話
コンコンと車の窓を叩く伊丹。亀山は面倒臭そうに倒していたシートを戻すと、伊丹が後部座席に入ってくる。
伊>「何やってんだよてめぇは!」
亀>「てめぇこそ何だ!」
伊>「どの部屋だ?」
亀>「二階の角部屋」
伊>「またやると思うか?野郎…」
亀>「あぁ、奴が犯人なら必ずな…」
伊丹後部座席に深く座る。亀山座席をまた倒す。
伊>「俺もそう思う。奴が犯人だ。」
亀>「俺もそう思う…」
伊>「メシは?」
亀>「あ?」
伊>「食ったのかよ!?」
亀>「食ってねぇよ!」
アンパン 伊丹、スーツの右ポケットから、ちょっとつぶれた菓子パンを亀山の目の前に出す。
伊>「ん…」
亀>「余計なお世話だよ!」
伊>「食わねぇと持たねぇぞ。長丁場になるかもしれねぇ。」
亀>「いらねぇつってんだろ!」
伊>「アンパンじゃ駄目か?」
アンパンは右ポケットに戻し、左から取り出しながら、
伊>「ジャムパンならどうだ?」
と、亀山は観念したのか、小銭を取り出そうとした。
伊>「いらねぇよそんなもん!」
亀>「てめぇに恵んで貰う程落ちぶれてねぇんだよ。」
小銭を渡しパンを手にする亀山。
伊>「つか、足りねぇーじゃねぇかよ!」
亀>「まけとけよ。」


元一課同志っていうのが垣間見えた感じがしました。ぶっきらぼうで心配症な伊丹にクラクラ〜。傍で見ると喧嘩してるようにしか見えないんだけど、それが普通な二人…。話している間、亀山は黒岩の部屋の方しか見てないんだけど、伊丹は「メシは?」って言う辺りから亀山の横顔をじっと見ながらの会話でした。 (*^o^*)


■張り込みがバレた後、車にもたれながら、亀山と伊丹の会話
伊>「このクソバカヤロー!大馬鹿野郎の腐れコンコンチキ!」
亀>「うるせぇな。解ってんだよ。何遍も言うな!」
コンコンチキ! 伊>「とっととクニへ帰れ。」
亀>「あぁ?」
伊>「お前、デカに向いてねぇや。」
亀>「お前だって彼女があんな目に会ったら、出てったはずだよ。」
伊>「てめぇと一緒にすんな!俺にゃ彼女はいねぇ〜んだよ!」
亀>「お前、威張るとこ、おかしいよ。」


じゃべる程に伊丹の魅力爆発!…な感じ (^o^)


■新たなモンスター強盗現場での右京、亀山、伊丹の会話
立ち入り禁止のテープをくぐって亀山と伊丹が右京に駆け寄ってくる。
亀>「右京さん!」
右>「あぁ、おそろいで…」
亀>「間違いなくモンスター強盗なんですか?」
右>「そのようですねぇ。」
伊>「くっそぉ、犯人は別人かよ!」
亀>「黒岩は部屋にいました。ずっと…」
右京、伊丹の方を向き、
右>「張り込みがバレたそうですね。」
伊>「えぇ、どこかのマヌケのおかげでね。」
右>「あなたが付いててだらしない。しかし、どうやらこれで謎が解けました。」
亀>「え?」
右>「あなた方の張り込みも決して無駄では無かったようですよ。特にバレてしまった事が効を奏した。」
右巻き 亀>「え?どういう事ですか?」
右>「今回の犯行は右巻きでした。」
亀>「はぁ?」
考えている亀山と伊丹を残し、右京は手前に歩いて行く。首をかしげながらも追いかける亀山と、突っ立ったままの伊丹。


可笑し〜い♪右京さんに「だらしない」って言われる伊丹…いや、しかし、伊丹が付いてたらもう少し何とかなったと本当に思ってたかは謎…。(亀ちゃんをマヌケと言われて、報復の嫌味?…笑)


この回は、個人的に好きな伊丹の出番が多いので、見直しながらキリキリ舞してました。(爆)゛
右京さんが立ち入り禁止テープで、米沢さんにグルグル巻きにされるところもちょっと好き。 (^o^;)
武藤弁護士にザックリ言い返す三浦もカッコイイし、何だかこの回、登場人物のいいところが沢山出てる気がします。

ただ、あの手の犯人は、もっとすごい説得でないと、改心しないんじゃないかなぁ…とか思ったりしました。


p.s. 亀山の家は阿佐ヶ谷2丁目付近。

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武藤かおり(松下由樹) 黒岩繁(長谷川朝晴) 宮城検察官(松山鷹志)

−おわり− Tori2 '05.07.13 WED

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