<連載4> 寄託品「ほぼ返却」の実情 ― 新潟市美術館のメルトダウン

 4月1日に、芦屋市立美術博物館学芸員の一斉退職をめぐり、同館に美術作品や資料を預けている寄託者の7、8割に当たる約30人の個人・団体が、作品を引き揚げたことを神戸新聞が報じたことは、本会でも5月25日に紹介した。
 同紙の取材によると、美術関係で返還した寄託品は、国際的な評価もある「具体美術協会」メンバーの作品のほか、絵画や写真、文献など少なくとも600点以上で、同市ゆかりの洋画家小出楢重や、写真家中山岩太らが結成した「芦屋カメラクラブ」の作品も含まれていた。歴史関係でも、同市三条町の住民組織が、寄贈した江戸期の古文書など約数千点の引き揚げを決めている。同、松本源一郎会長らが「信頼してきた学芸員がいなくなり、任せられない」とした、という。

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新潟市美術館を考える会