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ブログのストック性

「ブログはフローで、Wikiがストック」という説明をよく聞いてて、なんとなく自分も使ったことがあるんだけど、よくよく考えれば、ブログはむしろストックなんじゃなかろうかと思うようになった。というかそういう話が最近よく出るんだけど。

ブログの記事ってほとんど更新されることはないし、むしろWikiのほうが頻繁に更新されるわけで、反対なんじゃないのかと。

どっちが価値があるとかないとかって話ではなくて、Wikiの価値は圧倒的なスピードで更新され続けるフロー性にあるし、逆にブログ(の一部)はアーカイブとして後々検索されるというストック性に価値があるんだろうな。

そう考えると、とくにブログにおいては、どうやって(結果的に)ストックされていく記事の価値を再発掘するかについて、もうちょっと考える余地がある。
とここまで書いてて、自分がハブメディア・プロジェクト(http://hubmedia.jp/)でやろうとしていることは、まさにこの部分なんだなということを改めて認識した。

きちんと編集されたブログがあり、だからこそ読者が集いコミュニティが形成され、そのコミュニティの力を借りてWikiなどの情報が更新されていく、あるいは問題提起が起こり、それについてコミュニティで考える議論の「場」として存在する、そういうウェブサイトは十分メディアなんだよね。

なんていうかメディアって言葉がどんどん拡大解釈されるようになってるのは良いことなのか悪いことなのかわかんないけど、きちんと人がいるコミュニティやサービス、ウェブサイトはメディアの条件を満たしていて、あとはそのサイバースペースで何をするか、何を起こすかって話なんだと思う。

オンライン上にある情報を永きにわたって価値のあるものにし続けるためには、当然ひとりの力には限界があるので、多くの仲間に助けてもらったほうがいいに決まってるんだけど、その際のシステムや情報設計のあり方を考えるときにきている。

もちろんこのブログのようにただひたすら思ってることを書き散らかす日記があっていいし、だからこそ表層化、可視化される声(意見、感情......etc.)があるのも事実。
ただ自覚してることだけど、こういうブログはノイズも多いので、うまいことシステムでフィルタリングするなり、人力でピックアップするなりして、再編集することができればいいなあと思います。

まだ良くできる余地はあると思うから。

[追記]
どっかのサイトに「Twitterがフロー」と書いてあるのを見たんだけど、Twitterは情報の細分化であって、ストック・フローの話と切り離したほうがいいような気がする。
リアルタイム性が強まれば強まるほど、情報が細分化されていくのは間違いないので、こういう細切れになった情報をどうやって加工、編集していくのかについても興味があります。

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コメント(7件)[コメントだけのRSS]

「ブログはフローで、Wikiがストック」という言説の私的解釈ですが、ブログはその時に話題になっている事だとか思いだとか日記的な事柄といった「思想」が書かれるのにたいして、wikiは対象の事柄-例えばブログマーケティング-についての「情報」が蓄積されていくよね、という意味合いだと思っています。

実に「日記」というのは面白くて深いもので、使い方によって「フロー」にも「ストック」にもなるんですね。たとえ今日始めたばかりの1エントリしかなくても、ブログは用を為しますよね。それに対して、wikiは「ストック」の一面しか持っていないと思うです。たとえば、「書きかけのwiki」が用を為さないように。

>ululunさん
ブログにまとめることもありますよね。Wikiのほうが中途半端な状態ってこともけっこうある気がします。
もちろん大半のブログは感情垂れ流しなので、あまり情報価値はないんだけど、たとえば自分のブログを読み返したときにけっこうまともなことを書いてたりするのもいくつかあって、それはストック的な価値だなあと。
と同時に、大半の再読する価値がないテキストの中からどうやって一部の価値あるエントリーを引っ張り出せばいいのかなあと考えてたところです。はてブもそのひとつなんだろうけどね。

>zosojhさん
おっしゃるとおり、なかなか深いものだなあと6年近く書いてると思うわけです。
まずはオンライン上に情報をアップするところから始まるわけですが、できるだけ再利用できるように整理していきたいなあとつらつら考えています。

本文とはあまり関係ありませんが。
河野さんがなんでこのエントリを書いたのかはわからないのですけれど「そういえばwikiはストック、ブログはフローっていつ頃言われていたんだっけ」とググったら「情報のストックとフロー http://june29.jp/2009/05/05/information-stock-and-flow/」というエントリが出て来まして。
で、その中のリンクの一つに
『「全く新しい Web 2.0 というパラダイムによって様々なものが劇的に変わる」と言いたがる人は多いが、むしろ「歴史の底層に一貫して流れる大きな変革の流れが存在し、それが時代時代の要請に従って水面の上に現れたり沈んだりするのだが、今は Web 2.0 という形で現れている」と捉えた方が正しいと思われる。「Web 2.0 はそのうち沈む可能性が高い」との見方を私は取るが、Web 2.0 が滅んでも底層の力強い流れは止まることが無い。
ITmedia / Speed Feed の今日の記事 Six Apartの平田さんの言葉 に出てきた「キャプチャーすることが価値 → 情報を出すことが価値」という話も、Web 2.0 などというような矮小な話ではなく、歴史の大きな流れとして位置付けられよう。
この種の話は「皆で情報を出し合ってシェアすればハッピー」的な Web 2.0 式ユートピア幻想の文脈で語られることが多いが、私は少し違った見方を取る。つまり、情報のストック重視からフロー重視への流れである。
http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1043』
という一文を見つけたんですねー。
んで、例の残念発言って要するに此処に書かれている"「皆で情報を出し合ってシェアすればハッピー」的な Web 2.0 式ユートピア幻想の文脈"を言っているのではないかと。そしてそうなっていない、ストックやシェアが成立する前にフローになっちゃった、それが梅田さんの目から見ると「ばか」な行為に見えるのかもしれない、とふと思いました。
・・・違うか。

いや、ぼくは
> 「皆で情報を出し合ってシェアすればハッピー」
に対してはものすごく肯定的なので、そこで難しいことを語られてる諸氏とは違うかな。梅田さんとも相容れない部分もあるんだけど。

原則的にはやっぱりいいことだと思うんですよね。Twitterで「はらへった」と語ることも、クチコミマーケティングについて持論を述べることも、それらがネット上にオープンな状態で置いてあるから、再利用できるわけで。

ぼくはその「再利用」の部分に興味があって、それは言い換えたら「編集」ってことになるのかもしれないけど、これだけたくさんの情報を前にしたときに、ぼくらに何ができるのか、どうすれば便利で楽しくなるのかを考えるのが気持ちいいのです。

梅田さんの「残念」発言にしても、あれって「バカ」と言えないから使っただけの言葉なので、そんなに深い意味はないと思います。
ぼくらが「あいつバカだね」のかわりに「あいつちょっと残念だね」って言うのと同じ。

そしてぼくは残念なデータもひっくるめてネットだと思ってるし、「無用の用」じゃないけど、賢い人ばっかりのネットなんて楽しくないと思うのです。
ただ頭のいい人とか飲んでても楽しくないじゃん。まあちょっと話がずれてるけど、長くなったからこの辺で。

twitterの加工・編集でいうと

さまざまなめりっと
http://twitter.g.hatena.ne.jp/maname/

みたいなサイトもありますね。
twitter上の1つ1つの発言はあまり価値を持たないけど、こういった形で見やすくまとめると一気に価値が高まったりするのかな、と思っています。

一応自分でもちょこっとやってたり…
http://twitter.g.hatena.ne.jp/yteppei/

そうですね。そんなふうに加工することで、チャットが対談コンテンツのようになりますね。
ただまあそれは再加工であって、編集ではないですね。もうちょっと読みやすくしないと。

それと結局それはブログにアップされるわけで、やっぱりTwitterそのものは細分化されたデータで、それをまとめたものがブログに置かれるんだなあと思いました。

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