東日本大震災
13年産米作付け 12年自粛地域も再開 セシウム対策が条件に
農水省は1月29日、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う2013年産米の作付け方針を発表した。
12年産で、作付けを自粛した旧緊急時避難準備区域は、管理計画を策定し、飯米・縁故米を含むすべての圃場(ほじょう)について放射性セシウムの吸収抑制対策を実施し、もれなく検査(全量管理、全袋検査)を条件に作付けを再開できるとした。
帰還困難、居住制限、警戒、計画的避難の各区域は12年産に引き続き作付けを制限。ただ除染などの状況に応じて試験栽培を行う。
避難指示解除準備区域については、管理計画を策定し、作付け再開に向けた実証栽培を実施することとなった。
一方、12年に作付けした地域のうち、1キロ当たり100ベクレル超の放射性セシウムが検出された地域は、旧緊急時避難準備区域の取り扱いと同様となった。
また12年産米が同50ベクレル超、または11年産で同100ベクレル超だった地域は、農家ごとに吸収抑制対策を実施し、全戸のサンプリング検査をした後に出荷。さらに、12年産米で同50ベクレル超がなく、11年産米で同100ベクレル超のなかった地域は旧市町村単位か市町村ごとに抽出検査をした後に出荷する。
なお、福島県内において、11年産や12年産で放射性セシウムの濃度が低い、または、検出がなかった地域については、農家からの要望を踏まえ、全袋検査のみで順次出荷を可能とした。
[2013-2-8]