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「サボらせない」生体認証…奈良市環境部

 奈良市は7日、ごみ収集を担当する環境部の職員約260人を対象に4月から、出退勤管理をICカードの職員証から手の静脈を読み取る生体認証に切り替えると発表した。同僚に職員証を渡して虚偽の出退勤時間などを記録する「代打ち」が行われているという情報を受けた措置。全国的にも珍しく、総務省は「聞いたことがない」としている。

 昨年5月に実施した全職員を対象にした実名でのアンケートで、環境部の職員が「代打ち」や職場を離脱する「中抜け」を行っているという情報が複数寄せられていたという。

 市はごみ焼却施設の出入り口や駐車場にカメラを設置して職員の出入りをチェックする「中抜け」防止の措置も行う。一連の対策費用は未定。

 仲川元庸市長は記者会見で「環境部ではこうした不正が横行している。抑止のための導入で、不正が明らかになった時の証拠にもなる」と説明した。同市では2007年に環境清美部(現在の環境部)の職員5人が職場を離脱したとして、停職や減給の懲戒処分を受けている。

2013年2月8日  読売新聞)
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