相棒9 第10話 元日スペシャル「聖戦」 2011年1月1日21:00~23:10放送

夜の公園のブランコでビスケットを食べながら爆発を確認してにやりと笑う(南果歩)…。消費者金融営業・折原が自宅に仕掛けられた爆弾で殺害された。妻の夏実(白石美帆)と娘は旅行中で、そこを狙いリモコンで爆弾を爆発させたらしい。爆弾はかなりユニークというか意味不明な作りであった。杉下右京(水谷豊)は爆弾の威力が弱いことから犯人は被害者が見える位置からリモコン操作していたと考え近くの高台にある公園に目を付ける。公園にはビスケットのカケラが落ちていた。容疑者として、12年前、折原のバイク事故で息子を失った寿子(南果歩)が浮上。さっそく杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)は寿子(南果歩)に話を聞きに行く。するとお茶菓子にビスケットが出てきた(ここは笑いどころか)。杉下と神戸は寿子(南果歩)が犯人であることを確信する。ビスケットは警察に対する挑戦状か!?

一方、捜索1課の伊丹(川原和久)らいつもの3人組は、当時折原にコカインを売った人物、江上に目を付けた。江上は警察を見て逃走、部屋からは爆弾の原料物質が検出された。江上の母親は病で数日の命。看病する姉(石野真子)は弟をかばうが江上は病院に現れたところを逮捕される。このまま真犯人が突き止められないと江上の母親は息子が犯人と思ったまま旅立ってしまうことになる。江上は犯人ではないと考えている神戸は母親に嘘をつこうと提案するが頑固な杉下は聞き入れない。時間がないことに焦る神戸は「悠長にやってられない」と、杉下とは別行動で捜査をする。だが2人の捜査は間に合わず江上の母親は亡くなってしまう。

神戸:「後悔してますよ、あなたに逆らってでも嘘をつくべきでした」

(南果歩)への捜査は難航していた。彼女の用意周到な犯行に決め手になる証拠を見つけられない。さらに折原・妻の夏実(白石美帆)もからみぐちゃぐちゃになっていく。(南果歩)と(白石美帆)の直接対決など…。

万策尽き果てた杉下は決め手に欠けたまま捜査1課の3人をそそのかし家宅捜索に踏み切る。これは杉下の仕掛けたさそいである。わずかな可能性に賭ける杉下。そして行動に出る(南果歩)。爆弾を抱えて自爆しようとする(南果歩)は杉下らの説得にも動じず、これは予定していた行動であると語る。息子の仇をとり、そして自分も息子のもと(あの世)に行き計画は完了するというのだ…。絶対絶命な状況。そこに(白石美帆)登場!彼女は不意をついて(南果歩)と自分を手錠で繋げてしまう。

(南果歩):「こうなったら4人で死にましょう」
(水谷豊):「4人じゃありません!彼女のお腹には赤ちゃんが」
(白石美帆):「これが私の復讐よ」

復讐の連鎖は止まるのか…。

事件解決後、たまきの店で、彼女たち(の行動)を理解することはできなかったと語る杉下。それは神戸も同じ。そして杉下と神戸もまだまだお互いを理解しているとはいえないことが判明した事件でもあった。


今回は杉下も神戸も全く無力であった。もしラストの場面で白石美帆が来なければ自爆も止められなかったかもしれない。犯行の動機に至るまでの回想シーンがかなりあり、最初のほうの長い回想はちょっとくどい感じがした。2時間以上あるのでいろいろ詰め込んであるが最後はうまくクライマックスを作りまとめてきた感じ。正月早々敗北する杉下を見せてくるあたりは相棒らしい。

◇「相棒 season 9」
2010年10月20日~ 水曜21:00 テレビ朝日系
公式サイト http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
キャスト
杉下 右京(水谷 豊)、神戸 尊(及川 光博)、
宮部 たまき(益戸育江)、小野田 公顕(岸部 一徳)、伊丹 憲一(川原 和久)、三浦 信輔(大谷 亮介)、芹沢 慶二(山中 崇史)、米沢 守(六角 精児)、角田 六郎(山西 惇)、内村 完爾(片桐 竜次)、中園 照生(小野 了)、大河内 春樹(神保 悟志)、大木 長十郎(志水 正義)、小松 真琴(久保田 龍吉)他

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