気分は四川3_1

この画像の中に動物がいます。どこに何がいるでしょう?

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正解は、こちら ρ(^_^)

長野市茶臼山動物園の「レッサーパンダの森」です☆

「森の中の動物園」と謳うだけあって……

長野市南部の茶臼山(標高730m)にある園内からの見晴らしはかくのごとく。

サル山越しにこんなショットもあり。

これがレッサーパンダの森ですが、背後に広がる林(ニセアカシア・クヌギなどの二次林)と施設そのものの植栽が溶け合っている感じですよね。

施設内に踏み入ると雪のせいもあって、すっかり林道感覚。

ウラジロモミの上で寛ぐレッサーパンダ。彼らは元々、中国四川省等の高冷地の森に棲むのですから、茶臼山との相性はばっちりです(※)。

※日本国内で飼育されているのはレッサーパンダの2つの亜種のうち、シセンレッサーパンダです(例外は、熱川バナナ・ワニ園で、亜種ニシレッサーパンダ、別名ネパールレッサーパンダを観察することが出来ます)。余談ですが、2011/1/15、茶臼山一帯は今冬はじめての大雪となりましたが、これに伴ってレッサーパンダの屋外展示が一時中止となったそうです。別に寒いからじゃないですよ。積もった雪を足場にパンダたちが脱走してしまうからだとか。レッサーパンダと茶臼山、やっぱりシンクロ率抜群ですね(`∀´;)

施設内にある小山に登ってみると……

最早、気分は四川~♪

「いゃぁ、お隣さん、今日はめっきりパンダ日和ですねぇ」

このレッサーパンダの森は「生息環境展示」という手法に則っています。

植栽等の自然素材を活かし、当の飼育個体たちに出来る限り、本来の生息環境に近いものを与えるとともに、来園者にもそういう野生の生息地を訪れた感覚を持ってもらおうというものです。

上の写真など、レッサーパンダの運動能力とともに、彼らにとって樹上が重要で自然な生活域であるのがよく分かりますね。

このような手法は、日本では大阪芸術大学の若生謙二さんが独自のやり方で理論的・実践的に追究しています。

茶臼山のレッサーパンダの森は、若生さんの最新の制作でもあります。

若生さんの学問のベースは造園学なので、日本庭園の伝統なども参照されているとのことです。私見ながら、このレッサーパンダの森も施設内に四川の森を凝縮して再現しようとしているだけではなく、茶臼山の林そのものを「借景」しているとも言えるかもしれませんね。

詳しくはこの一月に発売されたばかりの下記をお読みください。

欧米・日本の動物展示や動物園の歴史と、少年時代からの若生さん自身の動物・動物園そして造園学との関わりの個人史の両面から「生息環境展示」に至る道のりが綴られています。

そのストーリー自体が楽しく読めますよ☆若生さんが実際に制作に関わった、大阪・天王寺動物園の「アフリカサバンナゾーン」「アジアの熱帯雨林」や、よこはま動物園ズーラシアの「チンパンジーの森」などの実例も豊富に盛り込まれています。

では、章を変えつつ、レッサーパンダの森のお散歩を続けましょう!

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