・「生きている人は」
いいことを教えてやろうか。
いつだって、おれは負けそうなのだ。
安心させてやるよ。
おれは、いつだって毀れそうだ。
もろく崩れそうだ。
いいことを言ってあげようか。
いつだって、おまえとおれは同じなのだ。
おまえの目玉は、おれの目玉だ。
おまえも、いつでもゆらゆら倒れそうだ。
どこかへ消えていきそうだ。
ただ、それがいやなんだ。
負けそうなのは、うれしくないんだ。
崩れそうなのが、嫌いなんだ。
だから、踏んばってるだけだ。
好きなら、とっくに倒れているさ。
踵から滑り落ちながら、
どうすればいいのかを考えている。
全身がばらばらになるのを見つめながら、
冗談じゃねぇぞと踏んばっている。
そうやってきただけだ。
すべての生きているものは、
そんなふうにしてきただけだ。
だれでも、いつでも、負けそうなのだ。
重力にも風力にも、潮流にも波浪にも、
耐えられぬような毀れものなのだ。
なのに生きているのは、
おいおい、そんなことはいやだと、
強く思っているからだ。
おれが負けないのは、おれが死なないのは、
おまえが毀れないのは、おまえが消えないのは、
ただ、それだけの理由だ。
くっそうと思う気持ちが、あるから、だけだ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
なんかね、「そうなんだよ」と言っておきたくなってさ。
いいことを教えてやろうか。
いつだって、おれは負けそうなのだ。
安心させてやるよ。
おれは、いつだって毀れそうだ。
もろく崩れそうだ。
いいことを言ってあげようか。
いつだって、おまえとおれは同じなのだ。
おまえの目玉は、おれの目玉だ。
おまえも、いつでもゆらゆら倒れそうだ。
どこかへ消えていきそうだ。
ただ、それがいやなんだ。
負けそうなのは、うれしくないんだ。
崩れそうなのが、嫌いなんだ。
だから、踏んばってるだけだ。
好きなら、とっくに倒れているさ。
踵から滑り落ちながら、
どうすればいいのかを考えている。
全身がばらばらになるのを見つめながら、
冗談じゃねぇぞと踏んばっている。
そうやってきただけだ。
すべての生きているものは、
そんなふうにしてきただけだ。
だれでも、いつでも、負けそうなのだ。
重力にも風力にも、潮流にも波浪にも、
耐えられぬような毀れものなのだ。
なのに生きているのは、
おいおい、そんなことはいやだと、
強く思っているからだ。
おれが負けないのは、おれが死なないのは、
おまえが毀れないのは、おまえが消えないのは、
ただ、それだけの理由だ。
くっそうと思う気持ちが、あるから、だけだ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
なんかね、「そうなんだよ」と言っておきたくなってさ。
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