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中国“レーダー使用せず”と反論
2月8日 12時13分

中国“レーダー使用せず”と反論
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中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に射撃管制レーダーを照射した問題で、中国国防省は談話を発表し、「射撃管制レーダーは使用していない」としたうえで、「日本側の言っていることは事実と異なる」と反論しました。

東シナ海では、中国海軍のフリゲート艦が先月30日、海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用のレーダーを照射したほか、先月19日にも、海上自衛隊のヘリコプターにレーダーを照射した疑いがあることが分かり、日本政府が強く抗議しています。
この問題について中国国防省は8日午前、談話を発表し、この中で、先月30日の午前、日本の護衛艦「ゆうだち」が至近距離から中国の艦艇を追跡、監視したため、艦載レーダーで通常の警戒に当たったとしています。
また、先月19日は、中国海軍の艦艇が通常の訓練を実施していたところ、自衛隊のヘリコプターが接近してきたため、艦載レーダーで警戒を行ったとしています。
そのうえで、いずれについても、「射撃管制レーダーは使用していない」として、「日本側の言っていることは事実と異なる」としています。
さらに、国防省の談話は、「中国側に事実の確認をしないで、一方的に虚偽の状況を発表し、日本政府の高官が無責任な発言で『中国の脅威』を誇張し、緊張した雰囲気を作り出し、国際世論を誤った方向に導いている」として、強く反発しています。
この問題を巡り、中国政府が正式な談話を発表するのは初めてです。
中国政府は、問題が発表された翌日の6日には、事実関係については知らないとしていましたが、7日、外務省の報道官が「日本側が危機をあおり、中国のイメージを落としめている」と述べ、日本への反発を強めています。

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