消防
見学対応−その後先日、「閑話−見学依頼」として書いた消防本部の方が予定どおり見学にいらした。
見学時間も予定どおりだった(笑)。←30分
何でも次年度(25年度)に整備を予定してるらしい。現在の既設はウチと違うメーカー。次のメーカーがどうなるか…については聞いていないが、取り敢えず「メーカー違いの指令システムを見学して、その違いを知りたい。」というのが見学理由だ。
小学生の社会科見学でも30分の見学時間なので、本職が指令システム導入に向けて「知りたい」と思って来るにしては短い時間だなぁ…と思っていた。
当日は公休で出勤し、一通り資料を準備してセンター内を簡単に整理・清掃。迎え入れる態勢を整えて待っていた。ほぼ予定どおりの時間にいらしたので、まずは上司と当直責任者に顔合わせをして名刺交換とご挨拶、その後オレが引き継いで名刺交換して説明に入った。
『今日は30分程度と伺っていますが…、本当に30分でよろしいんですか?ウチを見学や視察にいらっしゃる消防本部さんは平均3〜4時間、長いところですと朝9時〜夕方5時まで丸一日というところもありますから、コチラは何時間でも構わないんですが…。もちろんこの後のご都合もあるかと思いますので、遠慮なく仰ってください。』と先制で切り込んでみたら、ホントに「30分でいいです。」と言われた。なんでも、この後に別な消防本部にも見学に行くらしい。
…それなら仕方ないか…。
ちなみに平均3〜4時間は決して大げさな話ではなく、大抵の消防本部はそれぐらいの時間本気で視察していくんだけれど、先方はその時間にも「!?」と驚いていた。コチラからすれば、『それこそ30分で何を見に来たんだろう!?』という意味で驚きだったが…。
で、バタバタと早い展開でメーカー違いの機能部分に重点を置いて説明したけれど、案の定あっという間にタイムオーバー。
コッチは全然構わないんだけれど、例えばAVMのIC&RCを抑えるポイントやパケット代の低廉化etc、機器や機能以外の工夫についての質問が出始めた辺りから、先方も「聞きたいケド時間がない」という状態になってきた模様(笑)。そりゃそーだ(;^-^A。
結局、「すみません、後日改めて連絡して問い合わせると思います。よろしくお願いします。」という話で早々に引き揚げ。
ウチに負担をかけたくなくてなのか、それとも1回の遠出で複数の消防本部を回ろうと欲張ったからなのか、はたまた目的地である繁華街に早く着いて遊びたかったのか…はわからないけれど、どうせ来るならちゃんと目的意識を持ってしっかり見ていってほしい。
視察として来る以上、その時間が1時間であろうが3時間であろうが、手間暇や負担としては変わらないし、時間の長短ではなくて視察の姿勢そのものがウチにとっては「礼を尽くしてるか」「礼を失しているか」の分かれ目。
ただ来て遠目に指令台を見て帰るぐらいだったら、ウチの公式HPを見るだけで十分目的は達成できる。
帰り際、先方に『ぜひ、機会を作ってもう一度ゆっくり視察にいらしてください。』と言ってみたけど、これが偽らざる本音。電話でクドクド聞かれたり、メールや文書で質問→回答するよりも、直接来てもらって、目の前でしっかり質疑応答して解決した方がめんどくさくなくて早いし誤解もない。
フットワークが軽く、何度も見に来るような消防本部は結果的にいいものを整備するし、一度来たときの姿勢がそれなり…のところは、結局中途半端なものしか整備していない。それはオレの経験からも断言できること。ただ新しいだけの指令システムは、結局指令関係者の間でも話題にならないまま時間の中に埋もれていく。 |