失踪女性課長は自殺　遺体白骨化　募金600万円着服の疑い

　募金約６００万円を着服した疑いがあり、行方が分からなくなっていた福岡県筑前町農林商工課元課長の女性が、同県飯塚市の山中で遺体で見つかったことが８日、筑前町への取材で分かった。自殺とみられる。

　元課長は町民から集めた「緑の募金」を管理する立場で、会計報告を求められた２０１２年７月末から無断欠勤したまま行方が分からなくなっていた。同年８月２日に飯塚市の山中で車が見つかり、車内に「不正支出をしました」との内容の手紙があった。

　筑前町によると、遺体は白骨化した状態で見つかり、２月７日に身元が確認された。同町は「住民への裏切り行為であり責任を感じる。亡くなったことは残念で生きて償ってほしかった」とのコメントを出した。