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ウナギ捕れない!今年も手が出ない?4年連続の極度の不漁

 個体数が減少し、絶滅危惧種に指定されたニホンウナギの稚魚シラスウナギは、昨年12月から始まった今季の漁でも不漁が深刻で、「3年連続で極度の不漁」と言われた昨年同時期の漁獲量を大幅に下回っていることが、関係者の話などで7日、分かった。昨年の4分の1ほどの漁獲量にまで落ち込んでいる地方もある。業界では、4年連続の極度の不漁に対する危機感が広がり、価格高騰も懸念されている。

 今季もシラスウナギが捕れていない。日本で養殖ウナギの出荷量が最も多い鹿児島県によると、昨年12月と今年1月の県内のシラスウナギの漁獲量は32キロ。昨年同期の120キロを下回り、この時期としては1971年以来、最低だという。

 出荷量2位の愛知県も、昨年12月の漁獲量報告は、何と「ゼロ」。県水産課は「この時期にゼロだったことは過去にもあるが、不漁は深刻だ」と話す。また3位の宮崎県の関係者も「昨年12月初めから、これまでに捕れたのは60キロ程度で、不漁だった昨年の半分程度だ」と嘆いている。

 過去に漁獲量の多い千葉、三重、高知、徳島各県でも不漁が続く。水産関係者によると、日本全国で1月後半までに養殖池に入れられたシラスウナギの量は、台湾からの輸入を含めても、史上最低とされた昨年同時期の半分にも満たないという。

 各県は、産卵のため川を下る親ウナギの漁業禁止や自粛の呼びかけなど対策を取っているが、シラスウナギ資源を増やす決め手が見つからないのが実情。業界関係者は、4年連続で極度の不漁となることが、夏のウナギ価格高騰につながることを懸念する。以前は国産でも1キロ50万円前後だったシラスウナギだが、今年は既に台湾からの輸入シラスウナギが、1キロ200万円台と高値で推移している。

 一方、ウナギ養殖業者の団体・日鰻連の若林稔参事は、「今年はシラスウナギの捕れる時期が1か月ほど遅れているという見方があり、これから漁獲量が上がるかもしれない」と、3~4月までの残る漁期でのばん回に期待を寄せる。ウナギ価格についても「去年、値段が上がって、かなり消費が落ちた。半分、人によっては3分の1になったと聞く。需要と供給の関係で値段が決まるわけだから、必ずしも、今年も激しく高騰するとはいえないのでは」と分析している。

 ニホンウナギは、生息環境悪化や食用向けの乱獲などにより激減。環境省は1日、絶滅危惧種に指定した。

(2013年2月8日06時03分  スポーツ報知)

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