大相撲で旧ソ連出身初の関取となり、昨年9月の秋場所限りで引退したグルジア出身の元小結黒海(31)=本名ツァグリア・メラブ・レバン、追手風部屋=が2日、東京都内のホテルで断髪式を開き、白鵬と日馬富士の両横綱ら約200人がはさみを入れた。
黒海は師匠の追手風親方(元幕内大翔山)に大銀杏を切り落とされ「人間に必要な我慢を相撲界で覚えた」と感慨に浸った。現在はグルジアで日本食レストランを経営しながら、アマチュア相撲を指導。故郷では国民的英雄で「日本とグルジアの関係が良くなるために力になりたい」と政治家になる夢を披露した。
幕内在位45場所で敢闘賞に2回輝いた。