二宮・新生児医療ミス:女性助産師、嘱託医らと連絡取らず/神奈川
カナロコ 2月8日(金)4時0分配信
県警によると、助産師としてのキャリアは40年以上。「やることはやったと思っている。判断が間違ったとは思わない」。業務上過失傷害の疑いで書類送検された女性助産師は7日、神奈川新聞社の取材に対し、そう強調した。
医療法は、医療行為ができない助産所の開設者に対し、産婦人科医の嘱託医と、救急対応可能な医療機関を定めるよう義務付けている。この助産師は今回、どちらにも頼らず、自身の車でこうした医療機関ではない診療所や総合病院に運んだため、治療が遅れた、とされる。
この初期対応について、県内のあるベテラン女性助産師は「救急車を呼び、連携先の病院に搬送すべきだった」と疑問を投げ掛ける。「助産師も、搬送された側の医師も最善を尽くそうとしたのだろうが、結果的に二重三重に後手に回った」とも。
このベテラン助産師は、安全なお産のため、平時から嘱託医や緊急時の協力医療機関と意思疎通を図っているという。だが「地域や個人によって、意識に温度差があるのが現状。十分な関係が築けていない場合もある」と指摘する。
県助産師会は今回の事故を受け、書類送検された助産師を除名にしたといい、「コメントする立場にない」としている。
最終更新:2月8日(金)4時0分
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