F.C宇部ヤーマン 〜YAHHH-MAN〜

　久しぶりの勝利の喜びを味わった試合から一日が経ちまして、その喜びと同時に選手は、連戦による体の重たさを感じて本日を過ごしたことと思います。

　それでも、暖かい気温に包まれた天気だったので、連休ボケすることなく平常の生活に戻ったことでしょう。

　さて、半年ぶりのヤーマンレポートとなりまして、昨年から続く内容はvol.18を数えています。

　今回、ピックアップする選手は、今ヤーマンで一番旬な選手で、獅子奮迅の活躍を見せる＃２５上野雅智（まさあき）です。

　今シーズンに入って、６試合の内５試合に出場しており、中盤での献身的な守備と、丁寧なボールさばきでチームへの貢献度は計り知れません。

　ピッチの中を縦横無尽に走り回り、味方のため、チームのために体を張ってボールを追いかける姿は頼もしいの一言で、小柄ながら激しく球際で闘うことができる武器を持っています。

　チームへの貢献度と言えば、ピッチの外でも率先して周りに気を配り、掃除やゴミ捨て、後片付けなど、誰に指示される訳でも無く行動する習慣を身につけています。

　そんな彼は、昨年の６月に北信越リーグの「上田ジェンシャン」から加入した選手ですが、驚くことに昨シーズンの出場したリーグ戦は１試合のみです。

　県内とは言え、遠方に住んでおりトレーニングでアピールする機会が純粋に少なかったことと、ボール扱いは上手でどこのポジションでもプレーできる長所はありましたが、感情を表に出さず押さえ込む我慢強い性格ゆえに、これまたアピールできずにいました。

　このままチャンスを掴めずに、サッカーへの想いが途切れそうであったことと思いますが、彼は我慢強く辛抱してチャンスを待ち続けました。

　すると、その我慢が報われたのか、思わぬ形でチャンスが巡ってきました。

　そのチャンスは、本来は出場権がなかった『西日本社会人大会』に、辞退したチームの関係で繰り上げで出場権を得たことにより訪れました。

　その大会で、初戦に先発を果たすと豊富な運動量と献身的な守備、丁寧なボールタッチで最大限のアピールをして見事にチャンスを掴み、その後の試合全てにフル出場するという大きな成果を残し、チームにも大きな収穫となりました。

　チャンスを掴んだ今シーズンは、前述の通り獅子奮迅の活躍でチームに欠かすことができない選手となっています。

　チームにとって彼の活躍は貴重でありますが、彼は今のままでプレーを続けるだけが成長ではありません。

　好調を維持する彼のような選手に求められるのは、選手同士を繋ぐコミュニケーションや声かけ、そしてプレーにおいて選手の想いが詰まったボールをゴールへと繋ぐことです。

　多くの支えて下さっている方々のため、チームのために、何ができるか考えて行動することができる人材ですし、まだまだ今年で２３歳になる青年なので、これから壁にぶち当たることもあるでしょうが、成長が大いに期待できる選手です。

　感情を表に出さない性格の照れ屋な選手ですが、チームのためにプレーで示すこともそうですが、チームを繋ぐことができる存在となれるように、今後も＃２５上野雅智への絶大なる後押しを、

『どうぞ、よろしくお願いしますっ！！』