【ソウル聯合ニュース】低金利が長期化している影響で韓国の銀行の当期純利益が昨年、大幅な減少となった。収益力を示す純金利マージン(NIM)は2009年の世界金融危機を除けばこの10年で最も低い水準となった。
金融監督院は6日、2012年の銀行の当期純利益が9兆ウォン(約7760億円)で、前年の11兆8000億ウォンより2兆8000億ウォン(23.2%)減少したと明らかにした。
四半期別では昨年1〜3月期に3兆3000億ウォン(一回性利益除外時2兆8000億ウォン)、4〜6月期に2兆1000億ウォン、7〜9月期に2兆ウォン、10〜12月期に1兆5000億ウォンと減少を続けている。
資産運用の効率性を表す総資産純利益率(ROA)と自己資本純利益率(ROE)はそれぞれ0.49%、6.41%で、世界金融危機が発生した2009年以降で最も低い水準となった。昨年10〜12月期にはROAが0.33%、ROEが4.33%まで下落した。
一回性利益が前年より減少し低金利基調が拡大したため預貸マージンが縮小した結果だ。
利子利益も減少傾向となった。利子収益資産規模の増加基調が鈍化し、政策金利引き下げによりNIMが縮小を続けているためだ。
利子利益は38兆1000億ウォンで前年より1兆ウォン減少した。四半期別では1〜3月期に9兆7000億ウォン、4〜6月期に9兆6000億ウォン、7〜9月期に9兆5000億ウォン、10〜12月期に9兆3000億ウォンとなった。
NIMは2.10%で金融危機当時の2009年を除けばこの10年で最も低い水準だった。
非利子収益は3兆9000億ウォンで、前年の8兆5000億ウォンより4兆6000億ウォン減り、半減した。
非利子収益のうち有価証券関連利益は5兆1000億ウォンから2兆3000億ウォンに、外国為替・派生関連利益は2兆3000億ウォンから1兆5000億ウォンに減った。
金融監督院関係者は「低金利基調が固定化し預貸マージンとNIMの下落傾向が続くため、銀行収益条件が悪化するとみられる。安定的な貸倒引当金管理によりリスク回避能力を高めるよう誘導していく」と述べた。
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