腕に思いっきり力を入れて、更に円卓を回す。当然、カップの回転スピードが上がっていく。
【焉z
「ははは、どうだかほるこ……って、おい、どうしてこっちに寄ってくる!?」
【かほるこ】
「仕方ないだろう? 僕はそんなに力がないんだ……何かしがみつく物がないと、振り飛ばされてしまいそうなのさ」
そう言うと、そのまま本当にかほるこが抱きついてくる……って、逆にやられた!?
【焉z
「ぬお、お前……ちょ、ま……」
【かほるこ】
「ふふ、どうしたんだい? 回転が落ちたけど……まさか、この程度で終わりなのかな、焉H」
【焉z
「むぐ……そんな事、あるわけ無いだろ!? コーヒーカップの限界ってのを、見せてやる!!」
更に力を入れて回転速度を上げていく。もう、周りの景色は残像でハッキリと見えないくらいだ。