安倍晋三首相は7日の衆院予算委員会で、従軍慰安婦問題について第1次安倍内閣で閣議決定した政府答弁書に触れ、「(旧日本軍が)人さらいのように人の家に入っていって、慰安婦にしたことを示すものはなかった」と述べた。1993年の河野洋平官房長官談話で示した慰安婦に対する強制性について、軍による直接関与を示す証拠の存在を改めて否定したものだ。
河野談話を見直す可能性については「談話という形が良いのかも含めて、学識経験者からいろいろな話を聞かなければならない」と指摘。一方で「首相の口から発信すべきことではなくて、官房長官が発信すべきものだと仕分けた」とも語った。
靖国神社参拝については「第1次安倍内閣で参拝できなかったことは痛恨の極み。今の段階で行くか行かないかは差し控えたい」と語った。民主党の前原誠司氏の質問に答えた。