韓国軍の鄭承兆合同参謀本部議長は6日、国会の国防委員会で、北朝鮮が実施を明言している3度目の核実験について「水素爆弾の前段階のブースト型核分裂爆弾の実験を行う可能性も排除していない」と述べた。
ブースト型爆弾はわずかな核融合反応を利用して核分裂を効率化し、爆発の威力を増強させた兵器で、通常の原爆より強力とされる。鄭議長は「1、2度目より威力が増大したプルトニウム弾を使用するのではないか」と指摘。ほかに高濃縮ウランを使用する可能性や、複数の核実験を同時に行う可能性も挙げた。
また、北朝鮮の核弾頭の小型化をめぐり「ミサイルへの搭載は核実験の4年後が一般的だ」とし、「小型化は相当の水準に達しているだろう」と述べた。 (共同)