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2013

1月30日 #454 「バスケの翼」


東京都立王子特別支援学校(東京都北区)で練習をするのは、社会人バスケットボールクラブ「つばさクラブ」。女子は全国障害者スポーツ大会11連覇の記録を持っている。
誕生は20年前。つばさクラブ代表を務める小嶋隆司さん(都立王子特別支援学校主幹教諭)が、障害のある人にスポーツの楽しさを感じてほしいと始めた。メンバーは高校生から34歳までの男女36名。

女子キャプテンを務める神田羽瑠梨さんは23歳。バスケットボールを始めて6年になる。高校2年の時の特別支援学校への転校をきっかけにバスケットボールを始め、高校卒業後、都内の化粧品会社・資生堂特定子会社花椿ファクトリーに就職した神田さん。「お蔭で自分らしさが出るような感じがしている。今こうやって色んな仕事が出来たり、バスケもキャプテンをやる中で、皆をいろいろ引っ張ったり楽しくやれてるから。」と語る。

全国障害者スポーツ大会出場のため、つばさクラブ女子12名が、東京都代表として岐阜に入った。早速練習。しかし、いつもと何か違う。金塚敏行監督は 「障がいに因っては一人が好きな子もいるので、だからちょっと集団生活がしんどい子もいて、精神的に不安定になっている子も何人かはおります」と言う。

2012年10月13日「第12回全国障害者スポーツ大会 ぎふ清流大会」試合開始。去年優勝している 「つばさクラブ」は準決勝から出場した。対戦相手は長野県代表。金塚監督は「こういう緊張感の中で試合をやりながら、ひとつでも成長してってくれたらと思います。勝つだけにやっている訳ではなく、訓練すれば彼女もあそこまでは出来る、社会でもちゃんと続いてくれているんじゃないかなと思っているので」とコートを駆ける選手を見守る。

結果は、96対41で決勝進出。対戦相手は秋田県代表。神田キャプテンは、「自分たちのやれるところ一つ一つ全員しかっりやれば、みんなの気持ちも凄いひとつになるので」とメンバーを引っ張る。

そして 「つばさクラブ」は、大会12連覇を達成した。「凄い満足してます。」「国体に出られるように頑張っていきたいと思います」「東京大会とか、いつも以上に緊張すると思います」と語るメンバー。そう、彼女たちが次に目指すは、「スポーツ祭東京2013」(注)での優勝!
自信を持って、目標を持って。

(注)「スポーツ祭東京2013」
    第68回 国民体育大会・第13回 全国障害者スポーツ大会
    会期:2013年9月28日~10月14日