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新生児事故 助産師ら3人書類送検
2月7日 15時21分

新生児事故 助産師ら3人書類送検
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3年前、神奈川県二宮町で、自宅で産まれた男の子が低体温症になったうえ、病院で治療を受けた際に足に重いやけどを負って指を切断する事故があり、警察は、立ち会った助産師の対応の遅れなどが事故につながったとして、助産師ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、二宮町の「セラビ助産院」の66歳の助産師と、神奈川県秦野市の「秦野赤十字病院」に勤務していたいずれも30代の医師2人の合わせて3人です。
警察の調べによりますと、この助産師は、平成22年5月、二宮町で自宅出産に立ち会った際、産まれた男の子が呼吸障害だったのにすぐに救急車を呼ばないなど対応が遅れたことが低体温症につながった疑いがあるということです。
男の子は、その後、一命を取りとめましたが、秦野赤十字病院で治療に当たった2人の医師が、男の子を保育器に入れ、ドライヤーを上に向けて熱した風を送り続けた際、保育器の壁を伝わった風が足に当たり続けたために重いやけどを負って、足の指3本の切断につながった疑いがあるということです。
このため警察は7日、3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
これまでの調べに対して、助産師は「自分で何とかなると思った」、2人の医師は「救命措置を最優先し、やむをえなかった」と話しているということです。

助産院“コメントできない”

神奈川県二宮町の「セラビ助産院」は「事実関係を確認中なので、コメントできない」と話しています。
また神奈川県秦野市の「秦野赤十字病院」は「現時点では警察から詳しい説明を受けていないので、コメントを差し控えたい」と話しています。

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