最終更新: 2013/02/07 21:22

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中国海軍、海自艦にレーダー照射 中国側「事実確認したい」

小野寺防衛相は5日夜、中国海軍のフリゲート艦が1月30日に東シナ海で、海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用のレーダーを照射していたことを明らかにした。
小野寺防衛相は「大変、異常なことであり、これが一歩間違うと、大変危険な状況に陥る」と述べた。
小野寺防衛相は5日夜、緊急会見を行った。
会見で明らかになったのは、東シナ海で中国海軍が取った危険な挑発行為。
小野寺防衛相は「1月30日水曜日午前10時ごろ、東シナ海において、中国海軍ジャンウェイII級フリゲート1隻から、海上自衛隊の護衛艦『ゆうだち』に対して、火器管制レーダーのようなものの照射がありました」と述べた。
1月30日、東シナ海の公海上で、中国海軍のフリゲート艦が、海上自衛隊の護衛艦に対し、火器管制レーダーを照射した。
これは、目標に対し正確に射撃をするためのもので、およそ3kmの距離から数分間にわたって照射された。
小野寺防衛相は「(自衛隊が標的になったと分析?)今回の火器使用用のレーダー、いわゆる射撃用のレーダーということになりますから、これを使用するということは、極めて特異的なことだと思っています」と述べた。
また、1月19日には、海自の護衛艦に搭載されたヘリコプターに対して、レーダーが照射された疑いがあるという。
繰り返された中国の挑発行為。
軍事評論家の岡部 いさく氏は「火器管制レーダー、つまり射撃をコントロールするレーダーを照射したということは、つまり、相手を射撃の目標としてとらえている。実際に弾が入っているかは別にして、射撃の一歩手前、狙いを定めているのと同じことなんですよね。かつて冷戦時代、互いに敵とみなしていたソ連海軍とアメリカ海軍の間では、そういうことがあったともいわれていますが、いずれにしても、海軍の間では非常に危険な行為ですし、重大なルール違反です。今回の状況ですと、互いの距離が約3kmほど。しかも、夜でもない午前中ですよね。天気がよければ、双眼鏡で相手の船の姿がはっきり見えるわけです。もし中国が、日本の護衛艦と知っててこのレーダー照射を行ったとすれば、これは『日本を敵とみなすぞ』、『日本に対して、なんらかの武器を使う意思があるぞ』と示して見せたということになります。これはもう、あからさまな挑発、もしくはそれ以上じゃないですか」と語った。
午後8時前、岸田外相は「外務省においては、速やかに外交ルートを通じて、中国側に対して抗議を行いました。東京、そして北京、双方において抗議を行いました。中国に対して、再発防止を強く求めていかなければいけない」と述べた。
岸田外相は、日本側の抗議に対し、中国側が「まず事実を確認したい」と回答したことを明らかにした。
自民党の石破幹事長は「かなり両国の信頼関係に傷をつける、そういうような行為であるというふうに思っております。中国政府として、今回の行為を容認していたか、それとも現場の一部の人たちが、自分たちの判断で行ったのかということも、きちんと検証しなければいけません」と述べた。
折しも、公明党の山口代表が中国で習近平総書記と会談し、対話を通じて問題解決を図ることを確認。
その後、村山元首相や、加藤元自民党幹事長らも中国を訪れたタイミングで行われた挑発行為。
中国側の真意が見えない中で、安倍政権は、難しいかじ取りを迫られる。

(02/06 00:21)


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