2013.2.7 05:03

「下手くそ!」平田2軍監督、若虎に激怒(2/2ページ)

厳しいゲキに、北條も気合が入った

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 普段は周囲に笑顔を振りまく平田監督が鬼と化した。相次ぐミスで、緩んだ空気が漂うドーム内に怒声が響き渡った。

 「なんぼミスしとるんや! 試合なら何点入っとるんや!! ボール回しからやれ!!」

 第1クール最終日。疲れからか若虎たちはミスを連発。グラブからボールがこぼれ、送球は右へ左へとそれた。30分を予定していたシートノックが終盤に差し掛かったとき、指揮官からの喝。一からやり直しが命じられた。さらに、「一死一、二塁」などの状況を想定したケースノックも追加。計1時間20分もノックに費やした。

 練習後、平田監督は「やり直させて当然。実戦であんなミスが出てどないすんねん。恥ずかしい。下手くそは練習するしかない」と振り返った。

 指揮官の愛のムチに若虎たちも奮起。緊張感が漂った2セット目はミスが激減した。将来の主砲候補・中谷は「はじめに僕が送球ミスしてしまったんで。これから送球とか、ひとつひとつのプレーを大切にしていきたい」と猛省。

 ルーキー北條も例外ではない。「何回かやり直しもありましたが、プレッシャーがある中でやった方が試合につながると思います」と前向きにとらえた。

 昨年10月に就任以降、身だしなみやあいさつなど、野球以外の面から厳しく指摘してきた。その甲斐あって「フェニックスのときと比べたら数段、野球に対する姿勢は変わってきた。(これからは)実戦も入ってくるし、楽しみだね」。

 熱い監督からの魂のゲキ。受け取った金の卵たちも気持ちを引き締め直していた。(渡辺 洋次)

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