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レーダー照射は尖閣沖100キロの公海上2月6日 18時23分
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先月、海上自衛隊の護衛艦やヘリコプターが、中国海軍の艦艇からレーダーを照射されたのは、いずれも尖閣諸島から北の方向に100キロ以上離れた東シナ海の公海上だったことが関係者への取材で分かりました。
防衛省によりますと、先月30日、東シナ海で、海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」が、中国海軍のフリゲート艦からおよそ3キロの距離で射撃管制レーダーを照射されました。さらに、先月19日にも、同じ東シナ海で海上自衛隊の護衛艦「おおなみ」から飛び立ったヘリコプターが、中国海軍の別のフリゲート艦から数キロの距離で射撃管制用とみられるレーダーを照射されました。
5日の発表で、レーダーが照射された具体的な海域は明らかにされていませんが、いずれも尖閣諸島から北の方向に100キロ以上離れた東シナ海の公海上だったことが関係者への取材で分かりました。
尖閣諸島周辺では、海上保安庁の巡視船と中国当局の監視船が警戒に当たっているものの、海上自衛隊と中国海軍の艦艇は島から距離をとって航行し、事態をエスカレートさせないよう対応しているとみられます。それにもかかわらず、今回、レーダーを照射するという極めて特異な行為が行われたことから、防衛省は、今回の照射が中国政府や現場指揮官など、どのレベルで決定されたのか慎重に分析を進めています。
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